スクールカウンセリングの現場から
発達障害
(第2回/全2回)
※この記事は
実際の相談事例をもとに
再構築したフィクションです
プライバシーに配慮し
個人が特定されないよう
内容を変更しています
前回の続きとなります
不登校となり
発達障害傾向が
強いと分かった
Mさんとのカウンセリングが
始まります
Mさんの特性
先生や
保護者のお話から
Mさんには
発達障害傾向が
顕著であることが
わかりました
自分自身の特性を
知っておく
ことが
これからMさんが
生きていくためにも
必要であり
その特性に合った配慮を
していただきながら
学校生活を送る
ことを目的として
保護者と学校に
ご相談した結果
Mさんには
市の教育相談センターで
発達検査を
受けていただく
ことになりました
その結果は
やはり発達障害の傾向が
強く出ていました
発達検査は
苦手なところと
得意なところ
凹凸が可視化されるのが
良いところです
市の教育相談の
担当者より
その結果を
学校と保護者に
伝えていただき
教育と支援に
役立てていくことになりました
カウンセラーは
担任の先生だけではなく
Mさんに関わる
全ての先生方に説明を行い
Mさんが
過ごしやすい環境を
整えるための
協力体制ができました
Mさんとのカウンセリング
Mさん自身は
友人とのトラブルや
授業についてけない
ことについて
深く悩んでいました
「いつも対人関係の
トラブルに
巻き込まれるのは
自分のせいかもしれない」
「学習についていけないのは
自分の努力が足りない
のではないか」
次第に
自分を責めるように
なっていました
学校に来れなくなっていた
Mさんとは
他の生徒が帰ったあと
放課後登校をして
カウンセリングを行いました
言葉でのやりとりで
思いやつらい気持ちを
聴いて行くのですが
Mさんは言葉選びが
難しかったり
心の中に降りていって
あいまいな気持ちに
触れることが
苦手であったため
箱庭療法※
を併用することにしました
(※長方形の砂箱にミニチュアの道具を
並べるプレイセラピー)
カウンセリングを
始めたころは
「周りの人が理解して
くれないから
学校へ行けない」
との訴えが
目立ちましたが
箱庭を創作し
言葉にできない無意識の部分
心のうちを表現することを
繰り返すことにより
「苦手なところがあり
それがほかの人からは
分かってもらえないこともある」
「学校に行けなくなったのは
そのまま行き続けていたら
心がこわれてしまったかも
知れないので
自分を守ることが
できていたのかもしれない」
そんなふうに
気づいたことを
ひとつひとつ
心の中に落とし込んで
行きました
カウンセリングの回数を
重ねるうちに
「こういう特性があったから
うまく行かなかったのだ」
と考えを変える
ことができる
ようになり
自分の苦手なところ
ひとつひとつに
どのように対処して
いけばよいかを
一緒に
考えていきました
その後
Mさんは
3年生の二学期頃から
登校できるようになり
相談室を居場所にして
少しずつ
教室で過ごす時間が
増えてきました
そして
卒業式
クラスの仲間と一緒に座り
保護者の方との喜びの日を
迎えました
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