グローバル金融市場の各見方 -2ページ目

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05Jan
- テスラは比亜迪に追い越されたか？
  テスラの2023年第4四半期の納入台数は前年比20％増の４８万４５０７台で、コンセンサスが予想した約４８万１０００台を上回ったにもかかわらず、同社の株価は３日、４・０１％安の２３８・４５ドルで終了。執筆している現時点では１％高の２４０ドル台前後で取引されている。過去最高の納入台数に関係の有無は分からないが、ＬＳＥＧのデータによれば、納入発表の後、証券会社ゴールドマン・サックスとジェフリーズはテスラへの目標株価を変更した。ゴールドマン・サックスは２３５ドルから２５５ドルに上げ、ジェフリーズは２１０ドルから２２５ドルに上げた。一方、ほとんどは中国で、比亜迪の第4四半期の納入台数は５２万６４０９台となった。高金利の影響で、消費者はもっと安い車を探している。テスラは２５日決算発表が予定されている。主なテーマは値下げとインセンティブによる自動車部門の非ＧＡＡＰ基準の粗利益率の影響や、補助金減少による２０２４年の納入台数の影響となるだろう。テスラは値下げを続けなければならないと思うアナリストがいるし、借入費用が低くなるなら、価格を維持していくだろうと思うアナリストもいる。リーダーとしてのテスラは本当に比亜迪に追い越されたのか。個人的には、現時点でこの質問の答えはどうでもいい。電気自動車産業は成長し続いているので、両社も海外で工場を建設しているし、どっちがリーダーであるのかは現在の問題ではないと思う。比亜迪は中国ではホームアドバンテージを持っている一方、テスラは地政学的に優勢を持っている。なぜなら、比亜迪が米国の市場へ参入することは難しいのに対して、テスラは中国との関係は良さそうだからだ。だが、テスラは中国での地位が低下していくリスクがある。なので、勝ち負けがないというものだ。
04Jan
- グローバルＡＩ業界の収入は15倍になる＝ＵＢＳ
  ＵＢＳウェルス・マネジメントはグローバルＡＩ業界の収入がこの5年間で15倍に増加するとの予想を発表した。つまり、2022の280億ドルから2027年の4200億ドルになるということだ。そのブローカーのサンディープ・ガントリーエクイティ・ストラテジストは、「テクノロジー業界の中で、AIの成長は最も速くなるだろう」と述べた。「テクノロジー業界で同じ成長性が他のテーマにはない」と語った。インフォメーションテクノロジーはＳ＆Ｐ500のセクター指数の中で、昨年のリターンが最も多くの56.39％だった。ガントリー氏はＡＩが主要テーマとしてグローバルのテクノロジー株の成長を促進すると信じており、半導体とソフト企業はＡＩの波に乗って、利益が30%増加と予想している。一方、カナダ大手銀ＲＢＣは昨年3月に発表したリポートで、生成系ＡＩはテクノロジーに転機をもたらすものだと書いた。下記は生成系ＡＩについてＲＢＣの投資アイディア：table { font-family: arial, sans-serif; border-collapse: collapse; width: 100%;}td, th { border: 1px solid #dddddd; text-align: center; padding: 6px;} ティッカーシンボル目標株価（ドル）* ＭＳＦＴ 390 ＨＵＢＳ 625 ＮＩＣＥ 238 ＶＥＥＶ 225 ＭＤＢ 406.3 ＣＲＷＤ 230 ＥＳＴＣ 107 ＧＴＬＢ 70 ＮＥＴ 65 ＮＯＷ 680 ＡＤＢＥ 615 ＧＯＯＧＬ 155 ＡＭＺＮ 180 ＭＥＴＡ 400 ＳＮＡＰ 10 ＰＩＮＳ 46 *出所：ＬＳＥＧ
03Jan
- ドル円はこれから軟調になる＝シティバンク
  年明け２日の外国為替相場は円安ドル高が進み、一時１ドル＝１４２円台を付けた。能登半島で発生した地震の被害の大きさが明らかになるにつれ、リスク回避で円が売られる展開となった。チャートを見ると、ドル円は55日移動平均線の水準140円27銭で下落が止まった。とはいえ、シティバンクの廖嘉豪氏は同日、金融政策正常化、原油価格低落や米政策金利引き下げに伴い、円の対ドル相場が１ドル＝135円まで円高水準で推移していくとの予想を発表した。短期的にみると、ドル円は141円～145円で取引されるかもしれないが、日本は世界最大の石油輸入国の一つなので、原油価格下落は円堅調になる要因の一つだという。廖氏は今年末原油が68ドルまで低落と見通している。確かに、米商品先物取引委員会（ＣＦＴＣ）の12月26日までの週のデータによると、相場師の円ネットショートポジションは9334枚減の5万5568枚と、9ヶ月最低となった。日本に旅行するつもりの人に対して、廖氏はドルレートが143円～145円に戻れば、円を買うようアドバイスした。
01Jan
- 2024年各証券会社の日経平均株価の目標水準
  table { font-family: arial, sans-serif; border-collapse: collapse; width: 100%;}td, th { border: 1px solid #dddddd; text-align: center; padding: 6px;}ロイターによる証券会社10社の日経平均株価の目標水準証券会社目標水準（ポイント）ヘラバ 37,000 ＩＧマーケッツ 33,000 LBBW 35,000 みずほ証券 34,500 ムーディーズ・アナリティクス 30,497 ニッセイ基礎研究所 35,000 野村 38,000 ＯＡＮＤＡ 40,500 ソシエテ・ジェネラル 34,500 三井住友ＤＳアセットマネジメント 40,900 平均値 35,890 *これは2023年11月に行った調査です
- 2024年各証券会社のＳ＆Ｐ500種の目標水準
  table { font-family: arial, sans-serif; border-collapse: collapse; width: 100%;}td, th { border: 1px solid #dddddd; text-align: center; padding: 6px;}金融大手10社のＳ＆Ｐ500種のＥＰＳ予想と目標水準証券会社ＥＰＳ予想（ドル）目標水準（ポイント）バークレイズ 233 4800 ＢＭＯ 250 5100 Canaccord Genuity 230 4475 ドイツ銀行 250 5100 ゴールドマン・サックス 237 4700 ＪＰモルガン 225 4200 モルガン・スタンレー 229 4500 ＵＢＳ証券 225 4850 バンク・オブ・アメリカ 235 5000 ＨＳＢＣ 236 5000 平均値 235 4772.5 *レポートの日付は2023年11月から12月までですロイターによる各社のＳ＆Ｐ500種の目標水準証券会社目標水準（ポイント） Action Economics 4620 B Riley Wealth 5200 BayernLB 4800 Capital Economics 5500 ＣＦＲＡ 4820 Chase Investment Counsel 4800 Clearstead 4550 Commonwealth Financial 4650 ダコタ・ウェルス・マネジメント 5500 デカバンク 4800 Generali Investments 4300 Granite Wealth Management 5310 ヘラバ 4800 High Frequency 4300 Huntington 5050 Ingalls & Snyder 5041 インベスコ 5000 J. Safra Sarasin 4600 ジェフェリーズ 4700 LBBW 4700 ムーディーズ・アナリティクス 4587 北ドイツ州立銀行 4600 Paleo Leon 5200 Pantheon 5250 Per Stirling 5250 ソシエテ・ジェネラル 4750 Spartan Capital Securities 4650 Subodh Kumar and Associates 3900 ウェルズ・ファーゴ・インヴェストメント 4700 平均値 4825 *これは2023年11月に行った調査です
31Dec
- 2024年の米株式市場見通し
  「今年約24％値上がりしたＳ＆Ｐ500種は来年上昇し続けるのか」との回答が欲しがる米国株に投資ている人は少なくないだろう。マグニフィセント・セブンと呼ばれるアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラがＳ＆Ｐの約三分の二のリターンを貢献した一方、それらのバリュエーションは既に高すぎるため、利益確定売りに押されやすくなったと思う投資家がいる。ＬＳＥＧのデータによれば、平均すると、マグニフィセント・セブンの予想PERは33.4倍になるのに対して、Ｓ＆Ｐ500のは19.5倍。来年、Ｓ＆Ｐ500の他の構成銘柄がパフォーマンスの遅れを取り戻さなければ、且つマグニフィセント・セブンが値下げしたら、その指数は苦境に陥るかもしれない。勿論、マグニフィセント・セブンを買ってもいいと主張する投資家もいる。F/m Investmentsのシニアポートフォリオマネージャー、Bido氏は「マグニフィセント・セブンは主な指数において大きな地位を占めていることで、ミューチュアルファンドとＥＴＦに広く保有されていると考えられ、傍観者の資金が株式に流入するのもプラス要因」と指摘。「株価が高いほど人々は買いがちだ」と述べた。指数で行くと、ＪＰモルガンは「信用引き締めが続くほか、米経済成長が鈍化して、家計貯蓄が減少すると見込まれ、コンセンサスのＳ＆Ｐ500のＥＰＳ成長予想は楽観過ぎる」とレポートで書いた。ＪＰモルガンは、来年Ｓ＆Ｐ500のＥＰＳが225ドルになると予想しており、目標水準は4200ポイント。一方、ドイツ銀行の目標水準は5100ポイント。「Ｓ＆Ｐ500のＥＰＳは2022年第4四半期に底を打って、2023年第3四半期に過去最高に達した」と指摘。来年のＥＰＳは250ドルになると予想しており、「インフレ率が2％に戻れば、公正価値は18倍だ」とレポートで書いた。ただ、インフレ率が下振れるからこそ、企業の利益も利益率も悪くなると私は思う。現在のバリュエーションは高すぎるとは思わないが、これ以上高騰する可能性は低いと思う。既にＳ＆Ｐ500のＥＴＦに投資している私にとって、米国庫短期証券に投資するのは最適。ＣＭＥによれば金利引き下げは間もなくですが、今の利回りはまだ5％余りとしている。新たにＳ＆Ｐ500に投資するかどうか、今年の第4四半期の決算発表の後で決めればいいだろう。

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