こんにちは。木下研生です。

春節も本日で終わり。

今台北に戻ってきましたが、
まだまだ仕事モードになっていません。

明日からどこも仕事なので、雰囲気に流されない様に出社のルーチンを淡々とこなしていきます。

五郎丸のキック時のルーチンと一緒ですね。

ちなみに僕は起床から出社して仕事し始めるまで、帰宅から寝るまではルーチンが固まってます。

雰囲気や情報の誘惑の多い現代には集中する技術は大事ですね。

明日から頑張ります。

我回來了!
雖然明天要上班、但是街上還有春節的氣氛。

這樣的氣氛影響到工作的效率效果。
我覺得這樣的情況下最好準備習慣。
如果我們有工作上習慣、不太影響工作的效率。

你們有工作上的習慣嗎?

明天一起加油!




こんにちは。

木下研生です。

もう早いもので中国に来て4ヶ月が経ちました。
その間に、
歴史的寒波、北京の乾燥、PM2.5など既にいくつか問題を乗り越えて来ましたが、
新たに最近2つの大きな問題が立ちはだかっています。

そう、鳥インフルエンザと水質汚濁です。

鳥インフルエンザに関しては、以前北京でSARSが流行したこともあり、
かなり北京人もびびっている感じです。
まだ北京には発症例ないんですけどね。
木下も中国の人をマネて鶏肉は食べないようにしています。
もしかしたら、もう鳥インフルエンザ用のマスクは購入しといた方が良いかもしれませんね。
中国語版ツイッターでもある微博のキーワードランキングにも鳥インフルエンザ関連の言葉が上位に上がって来てますから。
南京で鳩が謎の大量死していることから、今後北上する可能性もあるので要チェックです。

そして今木下自身が一番気にしているのは水質汚濁。
この問題は深刻です。
最近上海方面で豚が河に数百匹流されたとか、
中国のどこどこが水の飲める状態ではないとか、
そんなニュースばかり。

今日も河北省環境局のお偉いさんが地下の水が赤かったことに対して、
小豆を湯がいた水が流れたんだろう発言で更迭。

毎日水は飲むし、料理に使われている水やシャワーの水などは大丈夫かと思ってしまう。
この認識は中国人にもあると思います。
だからこそ、日本企業は環境問題解決に勝機ありです。

シャープ、ダイキンなど空気洗浄機は出荷台数の前年月比の2倍は余裕で超えているそうです。
水質汚濁でもきっと東レさんなど調子がもっと良くなるはず。

ここで自分の仕事を活かし、
日系企業の力になりたいですね。

中国は社会の空気感と関連する商品を売ればで爆発的に売れると思います。
今後この動向はチェックですね!
こんにちは。

木下研生です。

最近の北京は暖かくなってきました(10℃ぐらい)が、
空気の悪さは半端ないです。

毎日PM2.5の数値が規定の数値の5倍だったりします。

そんな中日系企業で絶好調なのがシャープさん、ダイキンさん。

空気洗浄機が前年月比4倍、2倍売れているそうです。
世の中に求められ、尚且つ日本企業の強みだからでしょう。
日系商品の安定感はとてつもなく大きいです。

ところ変わって僕が今仕事としているPRは無形の商品であり、
現地の企業もその他海外の企業も強みを持つ分野。

今人生で初めてグローバルで闘っている感覚があります。
現地の企業にPRを提案するためアポを取ろうとしても既に現地のPR会社が入り込み、
賄賂などで関係性ができてしまっている状態。
他の外資も虎視眈々と狙っているでしょう。

これを切り崩すには、仕事での実績しかないのですが、
いかんせん無形のサービス。
差別化をどう相手に見せるかがポイントでが、
まだここの部分が自分でも試行錯誤しており、
その他多くの無形の商品を扱っている日系企業の悩みどころです。

日系企業の強みをどう見せたら、現地PR会社やその他外資に勝てるか。

これからも悩みが続きそうです。



こんにちは。

木下研生です。

大分連絡が遅れましたが、
12月から北京にて駐在しております。

そして環境の変化からタイトルも変えまして、
仕事柄PRやマーケティングのことを書いていこうと思っています。

そして以前から書き続けている日本人としての教養部分も書いていこうと思っています。
今は海外で体験出来ているから、その実体験も踏まえて日本人としての教養を書けたらな良いですね。

今回変えたタイトルですが、
僕の人生観の一つでとっても大事な部分を入れさせて頂きました。
この「一隅を照らす、これすなわち国の宝也」は日本天台宗の祖である最澄の「山家学生式」にある言葉です。

少々長いですが、そのままコピペします。
「国の宝とは何物ぞ。宝とは道を収めようとする心なり。道心ある人こそ国の宝である。社会にとってなくてはならない国の宝である。故に古人いわく、径寸(直径一寸の宝玉)十枚、これは国の宝にあらず。社会の一隅にいながら、一隅を照らす、これすなわち国の宝なり」

素晴らしい言葉ですね。
キャリア的に考えるとどんな小さな仕事でもその人の持ち場で輝けば国の宝だと言うことでしょうか。
僕自身としてはなりたい自分よりもなれる最高の自分を追い求め、
社会に貢献できるところで勝負したいです。

キャリアを重ねるごとに木下らしくなる。
そして自分の才能を120%使って社会に貢献していきたいのです。

今ボクができるのはモノを広める知識+中国語+リクルートで培った営業力なので、
これらを武器として一隅で輝いているものをもっと日本・中国で拡げていけたらなと思います。

これからも時々UPしていくので、宜しくお願い致します。
こんにちは。

木下研生です。

最近はTPPの話で世の中は盛り上がってますね。
参加の賛成、反対と色々議論はありますが、
木下はTPPは必ず参加になるだろうと思ってます。
人口減少、高齢化、さらには貯蓄率の減少。。。
この様な状況では経済成長は少なく、
参加させざるを得ないと思います。

もしTPPに日本が参加したら、日本の企業もどんどん世界へ進出していくでしょう。
その時には今の日本のビジネスパーソンは世界の政治や戦略に関係する教養がないと
世界で勝てないことも出てくるのではないか?と思い本書を手にとりました。
日本の政治では醜い政争ばかり新聞や雑誌に載っていて、
政治と国家戦略がどう繋がり、どう国が発展するかなんて視点は養われないですもんね。

この著者のリチャード・ヴィートー教授は、2009年にハーバードビジネススクールの優秀教官賞を受賞した人物で、その名物講義が、本書の内容でもあるBGIE(Business, Government and the International Economy)です。

ヴィートー教授は国の動きはさまざまだがある一定の法則を持っていると言います。
それは夜空にきらめく星々のように、
小さな円を描いて1年で回るものもあれば、
何百年もかけてゆっくり一周するものもある。
大国も小国も、星のように何らかの「軌道」をもって動いているそうです。
ここで言う「軌道」とは発展で、
教授は今世界を8つに見ていました。

①アジアの高度成長という軌道

②ラテンアメリカの債務危機からの回復

③アフリカのルネッサンス(復興)

④イスラム諸国の台頭

⑤ソ連崩壊、およびロシアと東欧のポストソビエトの再構築

⑥欧州の経済統合

⑦日本とアメリカにおける財政赤字と巨大債務

⑧異なる種類の軌道で、地球規模の環境の軌道

どれも興味深い内容ですね。
そして普段流れてくるニュースがこのフレームワークで見ると凄く内容がクリアになる。
その情報という点が線になる。

ここでは日本が出てくる①とその他気になった事を赤ペンチェックします。

①アジアの高度成長
【日本ミラクル】
■世界があきらめた日本■
日本は世界第二次世界大戦で、何百万もの人が犠牲になり、都市は爆撃され、破壊された。

戦後すぐの在日米国大使を務め日本の権威になったライスシャワーは、
「日本は全国民を養うにたるだけの十分な食糧を生産することができない。
日本は数千人の衣料をつむぐための繊維の大部分を生産することができない。
石油も鉄もはなはだ少なく、近代的工業経済の維持に必要な他の鉱物や原料の大半も量が足りない。
日本が完全に自国内で生産した主要輸出品の一つである絹に対する需要の大半はナイロンその他の化学繊維のために消滅した。

日本が世界市場に供給しうるのは、日本自身のエネルギー、すなわち人力と石炭・水のエネルギーだけである。(中略)しかし世界は二つに分裂し、極東諸国は革命によって破壊され、日本とは貿易するまいと堅く決意しているので、日本はどこに市場を見出したらよいのだろうか」
このようにライスシャワーは結論づけているが、
日本は1954年から1971年の長期に渡り、
日本は実体経済を10.1%成長させたのだ。

日本は確実で綿密な戦略をもって、
国民、企業、国家すべてが一体となって成し遂げたのである。
この驚くべき戦略はアジアで初の輸出主導戦略であり、
自国の組織構造と国内状況にマッチした、研ぎ澄まされた戦略であった。


■日本に残されたカード■
日本には当時資源はなかったが、強みがあった。
人口の大部分が同じ民族で構成されていたので、
たとえばインドのように宗教や人種や文化や言語の異質性に対応することに多くの時間と政治的エネルギーを費やす必要がなかったことだ。
それゆえ日本には合意に基づく意思決定プロセスがあり、他国に比べ比較的容易に方向性を形成することができた。

さらに非常に優秀な初等教育と中等教育、
そして素晴らしい工学技術もあった。
そして日本ではエリート官僚がとても円滑に機能しており、米国の防衛力の傘の下に入っていたので、
限られた資源を膨大な防衛費として使う必要もなかった。
さらに幸運にもエネルギーが安く手に入った(国内の石炭のことを言ってると思われる)。
その一方で、外貨が無かったためにドルを稼ぐ必要があった。

日本が外貨を稼げる市場は世界にあったのだろうか?
中国市場は共産主義革命が起きたあと閉鎖されてしまい、
東南アジア諸国との関係もまだ修復できておらず(現状を考えると、ここの表現から戦後日本は東南諸国との関係修復に涙ぐましい努力をしたのだと思います)、
さらに欧州も貧しかった。
唯一残されたのは米国市場であった。

■日本が成長する唯一の道
米国市場をターゲットとし市場を切り開くために限界費用価格を設定した
「限界費用」
http://ja.wikipedia.org/wiki/限界費用

為替環境も功を奏し、円が安いことが有利に働き、安価な日本製品が米国市場に流入することになった。
他方国内では産業を寡占状態にして、高い価格で市場に売って採算をとるという組み合わせだ。
規模は国内市場によって実現し、海外は限界費用価格で輸出してシェアを伸ばすという市場戦略であった。

製品戦略も非凡であった。
多くの開発途上国は安くて付加価値の低い製品から出発するが、
日本はその道を選ばなかった。
日本は原料やエネルギー資源の輸入額が大きいので、付加価値のマージンがごくわずか。
いずれやってくる東南アジアの貧しい国々との価格競争には勝てないという事を理解していた。

日本は8つの産業に的を絞った。
特定産業に関するさまざまな保護育成策を打ち出し、
石油化学、アルミ、工作機械、自動車、電子機器、鉄鋼、造船、航空産業の振興をはかった。

日本人たちは自分たちが優れた自動車をつくれるようになるまでに10年も20年もかかることを最初から覚悟していたのである。
また、日本には安定した政治体制があり、それが非常に長期的な戦略を採用することを可能にしていた。


■発展に焦点を絞った資金調達戦略■
日本の企業は自己資本比率が低く、
大手銀行の貸し出しに依存している。
メーカーは決まった借金の返済をしていればよかった。
これは大きな意味があった。
欧米の企業が15~18%の利益を上げなければならないのに対し、
日本では数%で十分であった。
これがコストを下げる強みになった。


■高い貯蓄率がシードマネー■
最後の重要な要素として挙げられるのは、
資金調達の源泉が日本人の貯蓄であったことである。
この巨額な貯蓄は系列の銀行や日本中にある郵便局に入っていき、
日本はそれを産業や公共のインフラに投資してきた。

■驚くべき結果■
1960年池田勇人内閣は「所得倍増計画」を打ち出し、
1970年までに国民の所得を2倍にするという驚くべきプランを公表した。
これを実現するためには年平均7.2%の成長を遂げなくてはなrないが、
日本はそれを大きく上回る年平均10.6%もの成長を実現させた。

日本は国内外の状況を正確に読み取り、それにパーフェクトにフィットした経済戦略を構築した。
国民が持ち合わせていたスキル、勤勉で実直な労働力、貯蓄や投資を刺激する制度の数々、
そして官僚が軸になって練られた緻密な計画プロセス。
日本は富裕市場をターゲットとし、
米国の傘を享受し、通貨が固定された外部要因をうまく利用しsた。
その戦略を実行するために、労働組合との関係、政府と企業との関係などに効果的な組織をつくった。
これは戦略、構造、そして状況がすべてマッチした、国家戦略の完璧なモデルである。



いかがでしょうか。
ここまで赤ペンチェックを書いたのですが、
当時の日本の戦略が素晴らしすぎます。
今まで日本の高度経済成長を聞いていて、
なぜ当時日本だけ出来て、
他の国が出来なかったのか。
よーく理解できました。
そしてこのモデルよ利用してアジア各国が成長してきた。
日本のこのモデルは世界に誇るものであるし、
今後もし僕たちが外国人の方と働き、
ある日「日本は戦争で負けてあんなにひどかったのに、なぜここまで成長できたんだ?」
と聞かれたらまずこの赤ペンチェックを語ると思います。

この内容の濃さ。
まだこれで1つの章の1節。このあとはシンガポールと中国が続きます。

確かにこの本は大衆的でなく、
みんなに役立つとは言いづらいですが、
もし今後、世界に出て働く、もしくは外国人と日本で一緒に働くことになるといった人がいたら、
この本は一読しても損はない一冊だと思います。

もし宜しければ読んでみてください。
ハーバードの「世界を動かす授業」 ビジネスエリートが学ぶグローバル経済の読み解き方/リチャード・ヴィートー

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こんにちは。

木下研生です。

最近、皆さんの周りでも日本で働く外国人ホワイトカラーが増えてきていると思います。
最近もワールドビジネスサテライトが「就活 国境なき戦いへ」という特集を放送し、
今の新卒マーケットではライバルが中国人ということもよくあることになりそうですね。


もしこの状況が年々積み重なればどうなるのか?
そして僕たちの「働く」はどう変わるのか?

調度そんなことを考えていたら、
社内のキャリアセミナーで「成熟期のパラダイムシフト」という冊子を頂きました。

その目次には「社員のほとんどが部長という会社」「NPOが企業と拮抗する雇用の受け皿になる」
「人不足ではなく人あまりが大問題となる」など興味深い内容ばかり。

内容が多いので、
ここではグローバル・ラボの趣旨に沿い「集団で海外に渡るグローバル出稼ぎが現れる」をピックアップ。

内容は国内の製造業における雇用の場は減少し、東日本大震災をきっかけに企業が生産拠点を海外に移す動きが加速。
そうした中海外に働きにでる「グローバル出稼ぎ」に従事する人が増加。
しかるべきスキルや経験のある技術者や作業者が集団で海外に渡り、
数ヶ月間そこで働き、残りは日本で暮らす。
集団で行くので孤独でなく、その国の言葉が喋れなくとも問題はない。

そんなストーリーだが、今後一部の業界は多いに可能性がありそうだ。
日本では生産性があがり、雇用吸収の低下。
円高や震災影響で生産拠点の海外移転の傾向は続き、
新興国を中心とした海外では製造業のニーズも高く、
鉄道、電気、水道などのインフラ系のニーズも高い。
※モルガンスタンレーの予測によれば2030年までに世界で41兆円ドルもの巨大インフラ投資が行われる。

個別の機械や設備の納入、設計から建設、竣工後の維持管理まで総合的なシステムの輸出をする「システム輸出」も多い。
ポイントは現地でうまく活用できる人材の確保。
これにはかなりの経験を積んだ人材が必要なので、
高度なスキルを持った技術者や作業者にはぴったりだろう。

これだけの要素があればかなりイメージがつく。
日本の製造業が海外で再び輝くのは日本人として嬉しい。

この冊子では他に「女子力が初めて経営に生かされる」や「ミニジョブをかけ持ちするハイスキルワーカーが増える」など興味深く、尚かつ多くのシナリオを予測している。

本書は最後に製造業で働く、長期勤続の男性が主役の「発展型パラダイム」から働く人全てが主役になりうる「成熟型のパラダイム」にシフトし、その変化を楽しもうと提言する。

日本人は追い込まれたら大きく飛躍する国民だ。
武家政治から四民平等の君主政治に転換した明治維新。
第二次世界大戦後の奇跡の復活。

今も日本には閉塞感があるが、
きっと日本なら打開できる。
今まで何回も奇跡を起こしてますからね。

そしてこの貴重な内容が無料でダウンロードできるのが嬉しい。
是非気になる点はチェックされてみては。
http://www.works-i.com/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=923&item_no=1&page_id=17&block_id=302
rakugaki:01










こんにちは。

木下研生です。

ここ1、2年で雑誌上でも書籍でもビジネスマンがグローバル化することについての記事をみることが多くなってきました。

もちろん木下も自分自身がそうなりたいと思っていますし、
そのための教育を受けたくても名古屋には全くないので自分でこのブログを立ち上げ、
自分自身のアウトプット、そして同じ想いを持っている方がもしご覧になられるのであれば、
少しでもお役に立てればと思ってます。

そんな想いで毎度書いているのですが、
つい先日面白い論文があったので、共有します。

HBR(ハーバードビジネスレビュー)でグローバルリーダー養成講座として、
過去HBRにグローバルビジネスについて掲載のあった論文を無料でダウンロードできるそうです。
http://diamond.jp/category/hbr_global

年内限定のサービスらしいのでご注意を。

DLできる論文の中で早速読んだのが「世界で通用する人材の条件」。
その中でグローバルビジネスに欠かせない属性がどの程度あるかテストができ、
その結果と今後の対策を書いてみようと思います。

各項目1~5点で採点
【知的資本】
○グローバルに拡大するためのビジネス戦略を知っている。

○数カ国の地理、歴史、重要なビジネス・リーダーや文化的リーダーについて知っている。

○世界の主要な宗教と、それが社会に及ぼす影響について知っている。

○世界の出来事がもたらす経済的・政治的影響について友人や同僚と議論している。

【心理的資本】
○世界のさまざまな場所を探索するのが楽しい。

○他の国の文化や慣習について知りたい。

○みずからさまざまな新しい方法に挑んでいる。

○思うようにコントロールできない状況でも平気である。

【社会的資本】
○自分とは非常に異なる人々と効果的に仕事ができる。

○自分の活動を他の人々にすすんで合わせようとする。

○文化的背景の異なる人々を束ねて目標を達成することができる。

○いくつかの文化の人々の、言外の表現を理解できる。

この作業は自分が現在どの程度のレベルなのか明確にしてくれました。
今の自分の強みは心理的資本。
弱みは知的資本。

この論文でも書かれているように、
問題はビジネスのグローバリゼーションが進み、地理的な距離感が縮まっているにもかかわらず、
大半の人々が、自分とは異なる人々と働くことについて何の教育も訓練もうけていないことである。
同感です。

今後はこれらの弱点を補強していこうと思ってます。
その中で読んだ本などをまたUPしていきますね。

そしてこの論文にも弱点補強のためのサイトをしっかり用意してあります(素晴らしい)!
http://hbr.org/hbrg-main/resources/pdfs/extras/javidan.pdf



先週末に東北へボランティアしに行って来ました。
名古屋発のバスツアー。

その体験を自分だけで抱え込むのはもったいないから、シェアしようと思いブログにUPします。

より当時の心境を分かってもらうために日記をそのままのせます。
ちょっと長いけど、
読んでみてください。

「目的」
・今後日本復興の中心地の被災状況を見て感じたかった。
・純粋に人生の長い時間を少しでも東北の為に役立てたかった。

「1日目」
20時名駅発。
人数は30人くらいだろうか。外国人がいてびっくり。意識が高い。
車中では土の文明史を読む。
今回の原発で福島の土地を2500万m2汚染土壌を変えないといけないらしい。
土地が活用出来なくなって国はいかに衰退していくのか。
もしかしたら今後の日本のヒントになるかも。
2時間おきに高速で休憩をとる。
寒い。薄着できすぎた。体調を崩しそうで心配。対策としてリポDや温かいお茶でカバー。
23時に消灯。止むなく読書をやめる。「日本の未来を語ろう」は読んでいて元気になる。
ただ話が大き過ぎて個人にまで落とせない。これが出来ても成功と言えるか分からないが、
少しでも日本の役には立ちたい。だって生まれた国がピンチなんだから。

「2日目」
朝の7時ぐらいだろうか。
それまで浅い眠りにつく。
林林館という道の駅で着替え。
俺の準備はなかなかやると思う。特に不足はなし。
LQというNPOの指示のもと気仙沼の港近くで瓦礫撤去作業をすることに。
漁港に近づくにつれ津波の爪痕が見えて来た。今にでも崩れそうなコンクリートの3階だての建物が裸になっている。違和感がある。周りは山に囲まれているのに。地形的にも山と山の谷間で津波の力が集中したんだろう。地理的にも運が悪かった。漁港にはポツンとコンクリートの高い建物だけ残っていて、堤防は全くない。悲惨、無惨としか言いようがない。バスの雰囲気も誰も一言も発しない。
港近くにちょっとした住宅地と畑跡が。住宅地は10数棟あったんだろうか。
全て基礎だけしか残ってない。跡は全て流されている。1棟だけ2階が残ってた。まるで子供のオモチャの様に。
僕らのボランティア先はその隣の畑。今まではジャガイモ畑らしいが津波で大きな石が埋まったり表面上も焼き物を焼く巨大な機械だったり、遺品と見られる生活用品が埋まっている。
それらを取り除いておじいさんがまた畑作り出来る様にお手伝いするのだ。
作業開始。早速大きな石にぶつかる。一人ではかなり時間がかかりそうだったので、
近くの人達を巻き込んで協力して石を取り除く。
こういった協働が親近感を生む。
スウェーデンのオスカルと仲良くなった。
彼は帰国する前に東北の今を見て実際に力になりたかったと言う。
いい奴じゃんか。
日本語がペラペラという事も手伝ってオスカルとはかなり話し込んだ。
文化、歴史、今後のキャリアについてなど。
もちろん瓦礫撤去作業をしながら。
かなり価値観も理解できるし、
今後も仲良くやっていきたいね。
畑は想像以上に石と生活用品が埋れていた。
人の頭ぐらいの石もちらほら。靴下やパンツ、中には使ってたであろう手帳も出てきた。
もちろんスケジュールは3月上旬で止まっていた。
他にも割れた茶碗の一部やカセットテープまで。
それをこの近くの住民の方々が使っていたと思うと哀しいね。
イメージしてしまう。
朝から夕方にかけてせっせと撤去作業。
僕らの頑張りも甲斐があってその畑一面は撤去完了。
来た時は荒れてたけど、撤去後は気持ちいいぐらい綺麗に。
少しは役立てたかったんかな?
地主さんも農業を再び再開して欲しいものだ。
そしてそこの畑のジャガイモをバター焼きにして食べれたら最高だね。
夜は気仙沼から車で30分ぐらい離れた鳴子温泉郷で一泊。
東北には中央に背骨の様に奥羽山脈があって、その下は火山帯。
だから温泉が多いんだな。
そこでオスカルらと温泉に入ったり東北料理で舌鼓。
最高の夜でしたね。

「3日目」
この日は朝からバスに乗り込んで名古屋まで帰る日程。
午前中は旅の疲れかみんなバスの中で爆睡。
昼時にちょうど福島のSAについて食事。
そこではもちろん福島産で作った料理を注文。
豚汁定食だったが本当に美味い。
SAの入り口にあるメッセージが印象的だった。
「頑張ります福島」
震災から半年後の東北は復興しようと頑張っている。
それを今後も微力ながらお手伝いできればなと。
応援しますよ。東北。
その後は夜9時に名古屋へ到着するまでずっとバス。
バスの中では「土地の文明史」「日本の未来について語ろう」を読む。
「土地の文明史」は福島原発によって土壌が汚染されたが、
その影響はどれくらいあるのか?という視点で歴史を紐解こうと思い読んだ。
「日本の未来を語ろう」は有識者たちが震災後の日本はどうあるべきか課題と一緒に解決案をそれぞれ提示しており、読み応えがある。
これらの書評は後日読み終わってからブログにUPしよう。
こうして東北弾丸ボランティアツアーは終わったのだが、
僕自身凄く貴重な体験をした。
閉塞感がずっと重く漂った日本へ突然訪れた大災害。
日本へ精神的にも金銭的にも大打撃を与えた。
今でも現地には災害の爪痕はあるし、僕たちの生活にもかなり影響がある。
そして僕たちはこんな時代に、歴史に生きているのだ。
ここ最近日本に対して何ができるか、
世界に対して何ができるかという模索はしているが、
少し深化したと思う。自分の役割できること。
今後もなんらかしら社会と関わっていこう。
そして東北の支援に出来る事からやっていこう。



iPhoneからの投稿
こんにちは。

木下研生です。

今回もエドワード・Tホールのシリーズが続きます。
本書は1966年に発行された古典的名著。
文化、行動、志向に関する考察の本で、
「沈黙のことば」とはコミュニケーションのもつ知覚されない側面である文化のこと。

本書が示す「時」「空間」「性別」などの文化的な意味の違いを読んでいると、
いかに言語以外の要素が重要なのかがきづく。

そして著者が言うように「文化がわれわれの生活をどれほど広範囲に規定しているかを明らかにすること」
が本書の目的で、文化によって得られる知見は今のインターネット時代にも応用できるということ。

ある文化において男性によって示される行動が、文化が違うと女性的なものとして分類されることがありうる。
例えば中国にいたとき、日本から持って行ったトートバックを持っていたらそれは女の子が持つものだよと中国人の友人に言われた。
最初はこの人の価値観か?と思っていたが、
町でトートバックを持っている男がいないのを確認するとこれは中国の文化がトートバックは女性的なものとして認知されているのがわかった。
もう6年も前の話ですが。

ここから下記は文化によってとある行動が誤解を生む事例を書いていきたいと思う。
・近代農法をアラブ人に教えようとアメリカ人が通訳を通してその年の予想収穫量をたずねた。ところがそのアラブ人は非常に怒りにみちた反応をした。アラブ人の間では、将来を見通そうとする人間が精神に異常をきたしているものと考えられている。アラブ人にとっては将来を知っているのはアラーの神のみであり、将来について語る事するら人間の分をこえたとみなされている。

・アラブ人の村人がチブス菌で汚染した井戸をきれいにして、かわりにポンプをつくることをどうしても外部の者に許さなかったという。アラブの村人はその水が大好きなのである。ラクダの臭いがのりうつりなんともいえない強烈な味がする。その水は神聖なものと考えられており、ある村人が強かったり子だくさんだったり頭がきれているとそれは飲み水のおかげだと考えられている。アラブ世界の一部ではきれいな水を飲むことは女々しいことだとすら思われている。飲む人を強くする水がどうして病気などに関係があるのかわからないというのが村人たちの考えなのである。

・アメリカインディアンのタオス族へ公務員の仕事としてやってきたアメリカ人が春に農業改善のために土地を耕すことを提案した。しかしそのアメリカ人は嫌われてしまった。タオス族にとっては春になると母なる大地が子持ちになるという信条があった。地表を保護するために待ちにでかけるのに馬車を使わず、馬の蹄鉄まで外すばかりか、自分たちの靴もハードソールのものは絶対履かないという。


文化の枠によってとある言動が全く違う意味を持つ。。。
相手を理解することは大事ですね。
では、どうしたら上記のような誤解がなくなるか。

それには異文化の人々と一緒にうまくやっていくために、かれらの公式な体系を理解し、それを受け入れることがどれほど大切な事である。
まずその文化の「型」さえ身につければ、実際に接する具体的な「個」はたいした問題ではない。

この点を意識して旅行や仕事に活かしていきたいですね。
沈黙のことば/エドワード T.ホール

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こんにちは。

木下研生です。

以前からグローバルで活躍するために言葉やテクニックでは足りなくて、インテレクト(知性・教養)が重要だと思い色々その参考図書を調べたり読んでいたのですが、
どうも学術的な本かそのエリアに特化したビジネス書が多く、
国による文化の違いや生活習慣の違いが、どのようにビジネスチャンス、リスクに繋がっていくか。
そんなコンセプトで、ビジネスよりの本がないかなと思っていました。

その問題を解決してくれた本が「マルちゃんはなぜメキシコの国民食になったか?」というタイトルの本書。
本書の特徴を簡単にまとめると、
・世界で売れる商品企画をする際に異文化市場をデザインから理解するフレームワークの「ローカリゼーションマップ」の紹介
・異文化市場にいる顧客の日常生活の「ロジック」を理解し成功した日本企業と失敗した企業の事例集
と言えるだろう。

特に前者であるフレームワークは今後僕たちが世界の色々な市場で仕事をするとき重宝すること請け合いだ。
例えば、
・X軸にコンテクスト(その国の背景や状況)の影響度合い、Y軸にメインとなる市場(グローバルかローカルか)のマトリックス
・地域文化を3つのレイヤーに分ける
上層:ライフスタイル→現代のモノとコト
中層:民族→言葉/伝統行事
下層:気候/地形
などなど。

このフレームワークから見ると、自分が今やっている出版やネットメディア、不動産、建築関係の仕事は、その国のコンテクストの影響が大きく、ローカル市場を狙っているとこうことで、いかに現地の地域文化を理解しそれに合わせて雑誌やマンション、一戸建てを造れるかだと思う。

ギリシャでは白は神々の色とされているが、日本では状況によっては死者の色とも考えられる。
国によってコンテクストが違うからこそ、地域文化の3レイヤーを学ぶことは大事なのだ。

「肉に合う醤油」を開発してシェアを伸ばしているキッコーマン
カップ麺を国民食に変えたマルちゃん
教会を拠点に普及活動を行った公文など。
そのレイヤーに合わせて事例を見ていくだけでも面白い。

イタリア在住のビジネスプランナー安西洋之さんと、桑沢デザイン研究所を経てプロダクトデザインの専門家として活躍する中林鉄太郎さんが、世界に通じる商品開発、マーケティングのコツをまとめた注目の1冊。

グローバルで活躍を狙っているビジネスパーソンは必読の一冊ではないでしょうか。

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力/安西洋之

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