サンヴィセンテ岬を後にして、サグレスの町へ戻る。
帰り道、町の中心の少し手前には、サグレス要塞の跡がある。エンリケ航海王子が開いた航海学校があったと伝えられている。ここで航海術の研究を行い、ポルトガルは大航海時代に乗り出して行ったわけである。
今は白い城壁と2階構造の建物の跡が残っている。海に突き出したサグレス岬の先端まで敷地は広がり、結構広い。
遠目から見ると、海を背景に白くぼんやりと浮かんでここもまた茫漠とした姿が印象的だった。
訪れたときには、さきほどは金色に海を照らしていた夕日が、すっかり赤くなって、白い石造りの壁を染めていた。
風が強く、海から射す呑まれるような赤い光が、ただただ眩しかった。
何もないところだけれど、何かがあるような、何かがいるような気がする場所だった。
要塞からサンヴィセンテ
岬方向を臨む
サグレス
要塞の城壁