夏と金木犀
中学から成人するまで住んでた家の庭には金木犀の木があって。私の部屋の窓を開ければスグそこに甘く芳しい香りが毎年あった。
大好きな夏は激しく濃く、いつも一瞬で過ぎ去る。
大概、冒険とか危険とか自由とか恋とか一期一会とか生死とか、トランス状態の集結が私の夏。
その後始末をするべく時は
穏やかを取り戻しつつ優しく切ない初秋の香り。
それが毎年金木犀につまってる想い。
今日も夏前に初めてお店に来店してくれたお客様が
10月1日付で札幌に異動。
慣れないこの土地に心身疲れて訪れてきてくれて。
一瞬にしてコアな部分で繋がれる人だとお互い一致した。約3ヶ月お店で会話を心から楽しませてもらった。
どんなに年月をかけても平行線のままの人もいるし、一瞬で解け合える人もいる。
このお客様とは巡り合わせの良縁だと思う。
どんなに近付きたくても近付けない人もいる。
春から夏、奇縁の連続だった。
くらくらする香りの金木犀の花びらを集めて
シロップにしようかなと思う。
R.


