【偉人】





正直者は損をする。



先日、大阪某所でのライブに出演した。ラストを飾るバンドのドラムを担当しているオーランドブルームの乳首に刺激を与えてきた。男前は更に男前になっていた。オジサンは感動した。悔しくてハゲてしまった。あそこまで男前だとポコチンを見てほしくなる。というのはボクの所属するバンドのリーダーの言い分だ。案の定、リーダーはステージでポコチンを披露してお客様に視姦されていた。それはそれは快感に満ち溢れた真顔と無駄に大きなポコチンだった。



電車内。



ライブを終えた帰宅途中の電車内で事件は起きた。日曜23時過ぎの車内はガラガラだ。ボクら4人は横一列に並んで座席に座り“ライブの反省会”をしていた。もちろん歌や演奏についての反省会ではない。ネタについての反省会だ。大半はナカムラ君の“かめはめ波”についてのダメ出しだ。反省会も適度に終え、疲労感に襲われた4人は無言で放心していた。



自由すぎる女神。



カツカツカツ!ドスン!疲労による放心で包茎な4人の前に“最近の篠原涼子風フォルム”の女性が倒れ込むような凄い勢いで座席に座った。見るからに酒酔いだ。泥酔寸前の女性は白のタイトスカートが短くめくりあがり、そこから“神に感謝する”ほどにセクシーな太股を公共に披露させていた。シティーハンターの“冴子”を思い出した。正直パンツ丸見えだ。ユンケルンバでツンパルンバ。目が覚めた。



男は度胸。



突然に神様から与えられたツンパルンバに胸が踊った。幸いなことにボクらは“忍の心得”がある。興奮していても音を立てずに踊ることぐらいは容易い。ナカムラ君を除いては…。


ぷっしゅぅぅぅ…♪


信じられないことにナカムラはパンチラに対して『ぷっしゅぅぅぅ…♪』と声をあげたのだ。ありえない。“ひく”というより“怖い”。更にナカムラはコントのように座席からズリ落ちてパンチラを真正面から眼球で捕え、額を右手で拭い『ふぅ~♪』とほざいた。“ぷっしゅぅぅぅ…♪”も“ふぅ~♪”も“素”の発言なのが気色悪い。何よりも気色悪いのはナカムラが座席からズリ落ちたのはパンチラを“はっきり”と見据えるためだという真実だ。ナカムラは酒が入ると“エロ”を“まじまじ”と“中年脂まみれな瞳”で見据えてしまう度胸がある。ナカムラは上質な下品を備えた紳士なのだ。



パンチラを堪能したナカムラは若干だが鼻水を垂らしていた。素直すぎる反応に脱帽というより脱毛だ。



めでたし、めでたし。