【素直なサムライの話】


今から7年以上も前の話…


クリームコロッケみたいな顔してライオン丸みたいな髪型した彼女と別れた男はジャニーズ顔のチェリーボーイだった。


『職場のカワイイあの子と付き合いたい』という意欲が満タンになった男は、ついに告白を決意した。


聞いてもいないのに職場の同僚に告白宣言をした男は仕事帰りの告白に備えてイキっていた。


それを見た同僚は男にシャクティーパットをお見舞いした。

気になるのは男が告白する相手の事。

当時の新入社員の中で一番カワイイと評判の女の子で、年齢は男と同じでした。

実際にカワイイ女の子でした。

そんな彼女が惹かれる男性のタイプは『いつまでも少年の心を持ったヒト』でした。

このフレーズは流行りました。

『いつまでも少年の心を持ったヒト』とは厄介なヒトですので女子の皆様は騙されないようにして下さい。

やがて仕事も終わり、ロッカールームで着替える男の心情は『よし!まだ、しゃかりきコロンブス見えるわ!』だった。

とんだ厄介モノです。

男は告白の為に彼女を待つ。


彼女が友人と出てきた。

彼女が一人になるまで彼女達を尾行する事を決意した男はクールランニング。


本人は尾行に夢中で気付いていないが、男のしている事はストーカー行為。


ストーキングは続行される。


そんな男を同僚達がストーキングする。


ダブルストーキングの成立。


乗り換えの駅で彼女はデュオからソロになった。


ルックスがいい分、ソロの方が売れる。


前園さんの言う通り。


心拍数が上がる。


男は黙って戦場へ向かう。


采は投げられた。


執拗なるストーキングの果てに掴んだチャンスを目の前に男は震えていた。


告白を目前に男はムシャムシャに震えていた。


武者武者、武者震い。


男は出発待ちの電車に近付き彼女に声をかけた。


『オレのコチンはカチンコチン』とは言わなかったが、自分の中で育んできた彼女に対する恋心を彼女に告白した。


彼女は『考えたいので、後日返事します。』と言い残し快速電車と共に姿を消した。


男は彼女の腕や髪や唇が目の前にあった事実に興奮し、ほのかに残る彼女の香りを鼻孔に感じながら告白の余韻に浸っていた…。




その時!




男は背後に冷たく鋭い視線を感じた。

男は殺気を感じた。

ハイエナのように汚らわしく醜いドロドロとした殺気を感じた。

殺気を放つ先には新聞紙を大きく広げた男性が椅子に座っていた。

新聞紙には2つの穴があいていた。

指を挿してあけたような穴が2つ。

男は、その男性に近付いて初めて気がついた。

新聞紙の男性は同僚だった。

新聞紙にあけられた2つの穴から『青春のヤリトリ』を余す事なく覗かれていた。

告白の瞬間に背筋を伸ばして少しでも大きく見せようとしたイリュージョンも、気合いを入れる為に『よし!』と呟いた事も、全て獲物を狙うハイエナのようなドロドロした目で見られていた。

男は恥ずかしさのあまり言葉を失った…。




翌日…




彼女からの返事は『アイラブユー・オーケー』みたいな内容の返事だった。

これで男と女は恋人同士になった。

男は、やがて訪れるであろう『恋人とのセクシーナイト』を想像しては期待に股間を膨らましていた。




数週間後…




男は居酒屋でお酒を嗜んでいた。

同僚と同僚の恋人、男と男の恋人、四人で酒を嗜んでいた。


男はゴキゲンだった。

楽しくお酒を呑み、とてもゴキゲンだ。

しかも今夜は恋人と宿泊。

初めてのお泊まりデート。

財布に忍ばせていた『今度産む』をついに使う時が来たのですから、ゴキゲンなわけです。


やがて、大人な時間になりネオン街に辿り着いた。

ピンク色に輝くホテルの看板。

そのピンク色のライトが行き交うカップルを照らす。


『ここは本当に日本なのか?』と思うほど男には刺激が強すぎた。


同僚はハイエナ臭をプンプンと漂わせながらホテルにチェックインした。

男もギンギンでカチンコチンに膨らむ股間を隠しながらギンギラギンにさりげなく恋人の手を強く引きチェックインした。


その姿はチェリーボーイ丸出しだった。


男にとって初めて入るラブホテルの部屋は、広くメルヘンだった。


大人なのにメルヘン。


不思議な感覚。


例えるなら鈴木蘭々のかもしだす空気のようだ。


同僚のハイエナは鈴木蘭々が好きだ。


落ち着かない気持ちをタバコで鎮める。

男はレディーファーストを心がけていた。

男は先に恋人にシャワーをすすめたが、断られた。

仕方なく先にシャワーを浴びる事にした男はコチンを丁寧に洗った。

思わず『キモチE』と叫びそうになりながらコチンをゴシゴシとコシコシした。


風呂を出た男は爆発寸前のダイナマイトを隠すのが精一杯で性一杯。


恥ずかしそうに恋人がバスルームへと消えた。

恋人が浴びるシャワーの音が気持ちを高ぶらせる。

シャワーの音がピタリと止んだ。

バスルームから出てきた恋人はさっきまで着ていたワンピースを着たままだった。

しかし先程とは明らかに違う点がある。

それは濡れた髪だ。


『辛抱たまらん!!』


男は心の中で叫んだ。


男は部屋のライトを暗くした。

恋人女の表情がほのかに見える程度に…。

うっすらと見える恋人の表情は恥ずかしそうに目を閉じていた。

その恥ずかしがる恋人の白く美しい華奢な体を男はギラつく目で舐め回すように視姦した。

男は緊張で微かに震えている恋人をやさしく抱きながら『オレ、カッコエエ~。』と思った。


そしてチェリーはチェリーなりの知識と予習で恋人を愛撫した。


女壺から甘い蜜が溢れ出ると言われるツボも押してみた。


愛読書はホットドッグプレス。


幸運な事に恋人はバージンだったのでチェリー特有の素人技に気付かなかった。


ハイエナのような同僚の恋人はタージン。


つまりベテラン。




いよいよ待ちに待った『挿入』の時間です♪


男は改めて我がコチンに目を向けた。


それは逞しく堂々と反り返っていた。


それはまさに『伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ!』のようにカチンとコチンしていた。


男は『ゴクリ』と息をのんでコチンを恋人の肉壁に何度か擦りつけてから恋人の核心に触れ、ゆっくりと恋人の中へと埋もれていった。




バック・トゥ・ザ・フューチャー。




男が選んだ手法。




バージンの恋人は記念すべき脱バージンの一挿し目をバックで挿入された。




マイケルJフォックス。




恋人のセクシーライフの未来は『脱バージンがバックで挿入』という『思いやり』の欠片もうかがえないプレイによりトラウマとなり、その反動で床上手になる可能性大。


バックでの挿入後、男はホットドッグプレスで蓄えた知識をフルに利用し、オールグラウンドでプレイした。


バージンの恋人は肉奴隷のように扱われ、童貞の欲望の餌食となった。


その光景はアダルトムービーをも凌駕するプレイを強いたげられた処女が玩具にされながらも性に目覚め、そして処女の肉体を玩具にして遊ぶ童貞は性に溺れながら狂喜する。

それはまるで『山本監督のサングラスの奥に隠れる鋭い眼光』のように危険でミステリアスな世界。

結果、男と女は数ヶ月後に周りの反対を無視し、男の独断で別れた。


別れた原因を男に訊ねた。

男は『あの子、細すぎるねん。』と言った・・・。


数年後、男は『エイヌス』や『ローション』といった昔でいう玄人モノに手を染めた。


そして今現在、男は『どうしようもない大人』に成長し、『オレ、Gスポットの場所を知ってるし、イカした事あるで!!もちろん潮を吹かした事もある。』と酔っぱらっては息まいている。