この頃の私は『大好きだった恋人』にフラれた悲しさと寂しさを紛らわす為に、好きでもない女性と交際していた。
『好き?』と聞かれても『うん。』と言えない『未来のない交際』だった。
その女性には大変失礼な事をしたと思っている。
そんな『未来のない交際』をしていた時に彼女と出会った。
彼女は恐ろしいぐらいキラキラして見えた。
彼女に施された設定は『完全奉仕型』だった。
オツムにオムツをしないといけないほどの奉仕プレイヤー。
彼女には恋人がいた。
私にとってはどうでもよかった。
とにかく彼女を手にしたかった。
彼女とは一度だけ『交流』をした。
『壊したい』という感情に支配された私は彼女を『激しい交流』の餌食にしてしまった。
彼女は私の頭を撫でながら優しく微笑んだ。
一晩中、眠りもせずに頭を撫でながら優しく微笑んでくれた。
私は真暗な場所から少し明るい場所へ移れた。
救われた。
そして、あの時、お互いが浮気をしていたことを忘れることはない。