一昔、4カ月ほどニュージーランドに暮らしていました。
車で旅をしながらロッジに宿泊していたのですが、
いつも感心することがありました。
多くのロッジは、脱衣場所、シャワールームとトイレが
一部屋。
とても広い。扉(間口)も広い。床はタイル張り。
段差はない。
シャワーを伸ばせば、トイレも丸洗いできます。
だから、どこも、とても清潔。
「キュウィ(NZの人たちの呼称)は体が大きいから
こんなに贅沢なバストイレなのだろう」
と思っていました。
今、私には車いす、寝たきりで介護が必要な家族が
います。残念ながら家で介護はできていません。
理由の一つに、家のバス、トイレが介護には不自由
なことがあります。それぞれセパレイト。扉も狭い。
何よりも、水でザァーと洗えない。
介護に必要なことは、介護が必要な本人、そして場所を
効率よく清潔に保てること。広いこと。
大人3人が入っても、自由に動ける広さがいります。
最低でも4畳半ぐらいの広さです。
日本の家は、そういう設計になっていない。
NZの家がなぜあんな風だったのか?
実際のところわかりません。
日本は高齢化社会に突入しています。
時代に求められる日本の家って、今のままではないはず。
求める側も、作る側も、家づくりの発想を、設計を刷新して
新しいスタンダードを示していくときじゃないか、と思います。
何があっても、いつまでも安心して家族が一緒に暮らせる家。
自転車の上で琵琶湖の広々とした景色をながめながら、
NZでの経験に思いを馳せていると、
そんなことを考えていました。