glassof0116のブログ

glassof0116のブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!
戦場には、ゴーレムが溶けた金属と、ゴーレムに使われていた魔結晶マギクリスタルとがそこかしこに点在している。
 そんな中、地上を観察していた仁が、あることに気が付いた。
「ん? エルラドライトの数が少ない気がする」
 制御核コントロールコアや魔力炉マナドライバー、魔力貯蔵庫マナタンクに使われていた魔結晶マギクリスタルはそこら中に見受けられるが、エルラドライトは数十個くらいしか発見できなかった。
「そうか、稀少な魔結晶マギクリスタルだから、全部のゴーレムに装備することはさすがに統一党ユニファイラーでも無理だったか」唯美OB蛋白痩身素第4代
 そう独りごちた仁は、魔結晶マギクリスタルの回収をランド91から100に命じたのだった。

      

 電磁誘導放射器インダクションラジエータの効果で、旧型戦闘用ゴーレムは文字通り全滅。
 頼みの綱の万能ゴーレムも、礼子の働きで数を減らしていた上、ランド隊が再び参戦したため、その運命は最早風前の灯火であった。
「なんでなんでなんで! いったい何が悪かったというの!」
 最早エレナの叫びは悲痛を通り越し、パニックを起こしていた。
「エレナ、落ち着け。まだ『あれ』が残っているじゃないか」
 ドナルドは部下に対する優しさをもって、真の主人であるエレナを宥めた。
「そう、そうね。今こそ『あれ』を出す時だわ。ドナルド、許可するわ、出しなさい!」
「はいっ」
 ドナルドは残っている数体のゴーレムに命じ、『あれ』と呼ばれた過去の兵器を搬出させた。

      

「ごしゅじんさま、また何か出てきます」
 戦場を注視していた仁に、周辺の警戒をしていたアンが言った。
 岩壁に大きな口が開き、そこから何かが出てきている。
「ん? 何だ? あれ」
 それは巨大な弓、にも見える。
 左右に張りだした弧を描く梁。中心にはレールらしき部材が通っている。
「あれは……射出器バリスタですね」
「なるほど、あの巨大な弓で砲弾を射出するのか」
 見ていると、数体のゴーレム達が弩を引き絞り、岩砲弾を飛ばそうとしていた。
 ゴーレムの大きさから推定すると、弓部分の長さは約10メートル、飛ばそうとしている岩は直径50センチ。
 石の比重を3くらいとすると、およそ200キロの石である。
「あそこから届くのか? とにかく、注意させよう。……ランド隊、タイタン、注意せよ! 岩砲弾が放たれようとしている!」
 仁の勧告とほぼ同時に岩砲弾が発射された。
 放物線を描き、200メートルほどを飛んだそれは、混戦模様の戦場に落下した。
 仁の注意勧告によりランド隊には被害は出なかったが、岩砲弾は生き残っていた万能ゴーレムの1体に向かって飛んでおり、その運の悪い万能ゴーレムはダメージを受けていたらしく、回避できず、直撃。
 味方の砲弾に胴体を潰され、大破した。
 更に2発、岩砲弾が飛んで来るが、ランド隊は全て回避。敵万能ゴーレムも、動作不良を起こしていないものは回避できた。
 そこでエレナは指示を変更、射出器バリスタをより戦場に近づけさせ、今度は的の大きいタイタンを狙った。
 が、秒速10メートル程度の岩砲弾は脅威にはならない。タイタンは簡単に回避した。
「だがぶつかったらそれなりにダメージは受けそうだな。……礼子、まだ弾は残っているか?」
 魔力砲マギカノンを持つ礼子に対処させようと、仁は連絡を取った。
「はい、お父さま。アダマンタイト砲弾はもうありませんが、鋼鉄製砲弾でしたら残弾5発です」
「よし、それでいい。5パーセントくらいで敵射出器バリスタに向けて発射だ」
「わかりました」
 そこで礼子は戦場から高速で離脱。500メートルほどの距離を取った。
 そして魔力砲マギカノンを構える。狙うは敵射出器バリスタ。砲身はほぼ水平。
「出力5パーセント、発射!」
 アダマンタイトよりも軟らかい鋼鉄製砲弾は、マギ・アダマンタイト製の砲身内で削られ、その速度を若干減じつつ発射された。
 それでも初速はマッハ2を超え、500メートルならほぼ直線で狙える。

      

「もっとよく狙いなさい!」
 なかなか当たらない岩砲弾に苛立ちを隠せないエレナ。
 元々射出器バリスタは動きの鈍い巨大魔獣や魔族の砦攻撃用に開発された兵器である。
 タイタン1の動きを捉えられるはずもなく、ましてやランド隊は無理。
「なんて役立たずなの!」
 そう叫んだ瞬間のこと。
 射出器バリスタがいきなり半壊した。V26Ⅱ即効減肥
「な、何? 何なの?」
 またしても訳がわからないうちに自軍の兵器が破壊されたことにエレナは慌てる。
 魔導投影窓マジックスクリーンには、更に破壊される射出器バリスタの様子が映し出されていた。
「ああもう! いったい何が起きているの?」
「エレナ、あれを!」
 別の魔導投影窓マジックスクリーンを見ていたドナルドが叫んだ。
 その魔導投影窓マジックスクリーンには、何やら細長い筒状のものを構える小さな影が映っていた。
「あれは? 小さくて良くわからないわね?」
 彼等の魔導投影窓マジックスクリーンではこれ以上の拡大はできないのであった。
「よくわからんが、さっきのあいつらしいぞ?」
「あの黒髪の化け物ね? くう、どこまで私たちの邪魔をしてくれるというのかしら!」
 射出器バリスタの脅威が無くなった今、ランド隊は残る統一党ユニファイラーのゴーレムを片付けていく。
 そしてついに、動ける統一党ユニファイラーのゴーレムは皆無となったのである。

      

「ごしゅじんさま、敵ゴーレム沈黙。攻撃も射出器バリスタ以降、止んでいます」
 アンが戦場を見渡してそう言った。仁も同じ印象を受けていたので、
「いよいよ打ち止めかな?」
 アンに同意する。が、慎重を期するため、しばらく時間を掛けて戦場の確認を陸と空から行った。

「うん、やっと終わりみたいだな」
 統一党ユニファイラーの抵抗も潰えたと判断した仁は、敵本部内への侵攻を指示することにした。
「ランド1から40はその場に留まり、後背援護だ。41から60は射出器バリスタを運び出した扉から突入。61から80は正面の出入り口から。81から100は西側岩壁の出入り口から突入せよ」
「お父さま、私はどうしますか?」
 地上にいる礼子が問い合わせてきた。仁はそれに答える。
「礼子はもう少し待て。3箇所のうち、手強そうな抵抗があった場所へ応援をかねて突入を頼む」
「わかりました」

 だが、5分経ち、10分経っても、各突入部隊はさしたる抵抗に遭っていないらしい。それで仁は、ペガサス1を降下させ、身代わり人形を降ろした。
 礼子がそこへ駆け寄ってくる。
「礼子、それじゃあ身代わり人形と一緒に正面から突入を頼む」
「はい、わかりました。それで、申し訳ないのですが」
 礼子は桃花を差し出し、
「お父さま、桃花が傷みかかっています」
 と言った。仁はそれを受け取ると、刀身を確認。確かに、アダマンタイト製の刀身には若干の歪みが出、強度も低下していた。
「わかった。研究所に帰ったら、マギ・アダマンタイト製にバージョンアップしてやる。それはそうとして……狭い場所なので、魔力砲マギカノンの出番は無いだろう。置いていけ。代わりにこれを持っていくといい」
 そう言って、超高速振動剣バイブレーションソードを差し出した。ランド用ではなく、予備に積んできた隠密機動部隊SPの少女型用のサイズである。
「わかりました。今回はこれをお借りします」
 次いで、仁はアンにも指示を出す。
「それからアンも付いていけ。魔導大戦時の砦だったら、構造にも詳しいだろう」
「はい、ごしゅじんさま」
「アンはこれを持っていくといい」
 麻痺銃パラライザーと守護指輪ガードリングを仁は手渡した。
「はい、ありがとうございます」
「よし、俺は上空で待機する。くれぐれも無理はするなよ」
「はい!」
 仁はペガサス1で再び空へ。礼子とアンは統一党ユニファイラー本部へ。

 ここに、対統一党ユニファイラー戦の最終局面が幕を開けた。

礼子参戦
 統一党ユニファイラーの熱飛球部隊に対峙した仁は、
「レーザーで気球部に小さな穴を開けてやれ」
 と指示を出した。それに応じて、火器管制専用制御核コントロールコアが、細いレーザーを発射。それは狙い過たず、統一党ユニファイラーの熱飛球に命中した。 
「う、うわっ!」
 乗っている統一党ユニファイラー党員が慌てる。それはそうだろう、気球が破れたら待っているのは墜落だ。
 だが、細いレーザーは気球を斬り裂かず、小さな穴を開けただけに留まった。だが、その穴だけで、気球の高度を落とすには十分だった。繊之素
「こ、高度が下がるぞ!」
「もっと火を出せ!」
「駄目だ、下がる一方だ!」
 穴の開いた気球では高度を維持することすらできず、熱飛球10機はごくゆっくりと高度を落としていく。
 それを見た仁は、
「よし、十分だ。今度はこれだ」
 と、熱飛球乗員に向けて、麻痺銃パラライザーを発射した。
「ぐう!」
「ぎあっ!」
 短く呻いて気絶する乗員達。
 乗員が気絶したあとも熱飛球は相変わらずゆっくりと降下していく。墜落ではなく降下であるため、死ぬことはないだろう。

      

「なんてこと……」
 魔導投影窓マジックスクリーンでその様子を見ていたエレナは呆然としていた。
『魔法以外にも、この世界には理解し、利用すべき力があると言うことを』
 ラインハルトが言った、その言葉が不意に思い起こされた。
「魔法以外の力……それがあれだというの?」
 銀色に輝く飛行物体、ペガサス1を睨み付けながら苦々しげにエレナは呟いた。
「ええい、こうなったら、万能ゴーレム、出動よ!」
 万能ゴーレムは自律性が高く、エルラドライトにより力と魔法、双方を強化されたゴーレムである。
 それが200体、戦場に解き放たれた。

      

「おっ、また別のゴーレムが出てきたな。あれは……見覚えがあるぞ」
 それは、ラインハルトとステアリーナを救出した際、油断した仁が殴り飛ばされたゴーレムと同型であった。
「そこそこ性能のいい奴だよな。……ランド隊、注意せよ! 新たな敵が加わった。力と魔法、その両方を使うと思われる」
 仁のその指示は老君を介してゴーレム全員に連絡された。
 新型戦闘用ゴーレムの残り約100体、万能ゴーレム200体。
 万能ゴーレムはこれまでの戦闘を踏まえたのか、散開して戦場に向かってきた。その移動速度は速く、ラプターからのレーザー点射を逃れたものも多い。
「ふうん、少しは学習したかな。どうしてやろうか」
 その時、礼子からの通信が入る。
『お父さま、直接介入のご許可を』
 少し考えてから仁は許可を出す。
「よし、いいだろう。だが、けっして無理はするなよ。最大で出力50パーセントまではお前の判断で出していいからな」
『はい!』
 そう答えた礼子は地を蹴った。まずは出力10パーセントからである。

 アダマンタイト製の刀『桃花』を抜き放った礼子は、魔力砲マギカノンを背負っているにもかかわらず、風よりも早く敵ゴーレムの間に斬り込んだ。
 万能ゴーレムの外装は鋼鉄。骨格も鋼鉄である。アダマンタイトがいくら鋼鉄より遙かに強いと言っても、叩き斬るのにはそれなりの力が必要となるが、礼子の膂力はそれを易々と可能にした。
 一振りで腕を断ち、二振りで首を断ち、三振りで胴を断つ。
 そうして5体ほどを屠った礼子であるが、
「3回も斬りつけるのは効率が悪いですね」
 そうひとりごちて、出力を30パーセントに上げた。
 更に速度を上げた礼子は、今度は一太刀で敵ゴーレムを縦に両断していく。正に黒き疾風。
 礼子が駆け抜けたあとに残るのは敵ゴーレムの残骸だけであった。痩身貴族

 そうやっておよそ30体の敵ゴーレムを斬り捨ててきた礼子であるが、手の中の桃花に無理が掛かっているのを感じていた。
「お父さまにいただいた刀を折ってしまうのはよろしくありませんね」
 そう呟いて桃花を鞘に収める。
 代わって手にしたのは背負っていた魔力砲マギカノン。
 マギ・アダマンタイト製で、長さは1.5メートル。打撃武器にもなる凶暴な兵器。
 それを一振りする礼子。
 ぶつけられた敵ゴーレムはもんどりうって吹っ飛んでいく。ぶつかった時の衝撃で四肢は半ばもげてしまっていた。
「やっぱりこれはいいですね!」
 敵万能ゴーレムの中には、振るわれる魔力砲マギカノンを手で押さえようとしたものもあったが、結果は変わらなかった。
 鋼鉄の強度では、いかに硬化ハードニングを掛けられていようと、超高速で振るわれるマギ・アダマンタイトの塊を止めることはできなかったのである。
 エルラドライトで底上げされた力も全くの無意味。
 右に左に、魔力砲マギカノンを振り回しながら、無人の野を行くように礼子は戦場を駆け巡っていた。

      

「い、いったい、何なの、あいつはああああ!」
 最早エレナの声は絶叫に近い。
 食い入るように見つめる魔導投影窓マジックスクリーンには、戦場を所狭しと駆け回る礼子の姿が辛うじて映っていた。
 黒いワンピースに白いエプロンドレス。黒髪を靡かせながら破壊を振りまくその姿は正に『漆黒の破壊姫』。
 その漆黒の破壊姫1体に、万能ゴーレムの半数が倒されていた。
「アドリアナはあんな自動人形オートマタを作り出していたというの? あたしは信じない! あれは自動人形オートマタなんかじゃない! 化け物、そう、化け物よぉ!」
 そんなエレナに、新たに統一党ユニファイラー主席となったドナルドは、
「エレナ、落ちついてくれ。まだ旧型とはいえ戦闘用ゴーレムが200体残っている。あれを出そう」
 更に続けて、
「奴らがエルラドライトで力を増幅しているなら、そろそろ魔力切れを起こすはずだ」
「それもそうね、いいわ。出しなさい!」

      

「おっ、最初に出てきた奴と同じゴーレムが出てきたぞ。そろそろ奴らも手駒が無くなってきたかな?」
 仁のその推測は当たっていた。
「よし、ランド隊は主に今出てきたゴーレムに当たれ。礼子の邪魔はするな」強效痩カプセル
 そして更に考えを巡らす。
「うーん、ランドの筋肉に使っている魔法繊維マジカルファイバーは地底蜘蛛グランドスパイダーの糸をベースにしていたっけ」
 そして結論を出す。
「よし、ラプター隊、ファルコン隊、全機に告ぐ。戦場へ向けて、電磁誘導放射器インダクションラジエータを作動させろ。礼子のいる方角には照射しないように」
 そして地上部隊へは、
「ランド隊、注意せよ。電磁誘導放射器インダクションラジエータの照射が来る。身体が過熱しそうになったら離脱するように。礼子のいる方角が安全地帯だ」
 仁の指示によって、電磁誘導放射器インダクションラジエータが作動。
 それは雷魔法の応用で、あらゆる金属に誘導電流を生じさせ、その電流によって金属を発熱、融解させる。さすがに敵だけを狙って発熱させることはできない。ランド隊もその効果を受けてしまうことになる。
 仁が警告を出したのはそういう理由による。
 因みに、現代地球で良く話題になる、電磁波による人体への影響はない。電磁波ではなく雷魔法であるがゆえに。

 仁の警告を受け、ランド隊は身体が熱を帯び始めたことを感知すると即座に戦場を離脱。これにより被害は皆無。
 だが、統一党ユニファイラーの旧型戦闘用ゴーレムは自律性が低く、自己による判断はできないと言って良い。
 このため、身体が赤熱してきたにもかかわらず、戦場に留まり続けていた。

      

「ゴーレムが熱を持ち始めている!? 何で? なんでなのおおおお!」
 その現象は、既にフランツ王国軍とクライン王国軍の戦場で見られたものと同じであるが、それを語ることのできるジュールは最早口がきける状態ではなかった。

 ランドの筋肉や礼子の服に使われている地底蜘蛛グランドスパイダーの糸は1000度の熱にも耐える。が、統一党ユニファイラーの旧型戦闘用ゴーレムの筋肉組織は300度にすら耐え得なかった。
 明るい赤に発光する鋼の温度は700度前後。そうなった旧型戦闘用ゴーレムは筋肉組織が焼け落ち、最早動くことはできなかった。
 そのままその場に倒れこみ、更に熱せられ、金属の塊となりはてたのである。
 制御核コントロールコアは融点の高い魔結晶マギクリスタルであるから溶けずに残ったが、本体が溶けてしまっては何の意味もない。
 既に破壊されていたゴーレムも同じ運命を辿り、戦場のそこかしこに鉄のインゴットが転がるという事になったのである。大印象減肥茶