「承前」というのは、平たく、かみ砕いて言うと、「前の話の続きですよ~。ここが最初ではないですよ~」という意味です。なので出来れば一つ前の記事から先に読んで下さい。この記事だけ読んでも全く問題はありませんが。




オイラの頭の良さ、つまり理解力や思考力は、小学生の頃からそんなに大きく成長していないような気がする。


今でも平均的な大学生よりはだいぶ頭が良いので(自慢や誇張ではなくて客観的に見て…ですよ)、小学生の時は信じられないぐらい頭が良かったことになる。今思えば。きちんとした環境で本気で勉強していれば、将来天才的な科学者になっていたかもしれない。


でも、今なら思う。そういう人生を歩まなくて良かったと。今なら分かる。そういう人生が幸せではないことが。


子供に天才になって欲しいと願う親は多いかもしれない。それが幸せだと思う親は多いかもしれない。でもそれは間違いだと思う。


なぜなら子供は親の「操り人形」ではないから。意思を持つ一人の立派な人間だから。自分の意思に反することを強制されれば、不快になって反発する。そんな当たり前のことを分かっていない親が多いような気がする。そもそも本当に頭の良い子に育てたいなら、幼い頃からきちんと自分の意思を持てるような育て方をするべきだと思う。


恋人でも夫婦でも親子でも、相手を愛しているのなら、相手と対等に向き合い、きちんと「対話」して、相手のことを理解しようとしないと駄目だと思う。


だから、子供の意見を聞かずに自分の意見だけを押し付けるような親はもちろん、子供を甘やかして子供の言うことを何でも聞くような親も、子供に全て任せて一切口出ししないような親も、間違っていると思う。


親が優位でも子供が優位でもいけないと思う。あくまでも「対等」な立場で「対話」することが大切だと思う。


子供は親が考えているほど幼くはないし、同時に親が考えているほどしっかりしてもいない。幼く見えても実はしっかりしているし、しっかりしているように見えても実は幼い。矛盾しているようだけど、そういう矛盾を抱えていて、不安定なのが子供なのだと思う。