何故だろう…




思っていることを、あまり口に出すことができない。




もちろん、悪口とか、相手の気に障るようなことは、言わない方がいいのだけれど、




自分がああしたいとか、こうしたいとか、そういう要求を、なかなか口にできない。




遠慮してしまう。




まぁ、これも必ずしも悪いことではない。




問題は…




相手の良いところを見つけた時、ほめたいと思うのに、




なんか照れ臭くて、言葉にできない。




昔からずっと、言葉で自分の気持ちを表現するのが苦手だった。




だから、人と話すのが苦手だった。…今でも苦手。




言葉というもの自体が、ずっと嫌いだった。




口ではキレイなことを言うくせに、実際には言葉とは全然違う行動をとったり、




ひどい言葉で他人を傷つけるような人を、身近でたくさん見てきたから。




「言葉なんて無ければ…」と、嫌悪した。




…でも、気づいた。




本当は、そうじゃない。




「言葉」が悪いんじゃない。




言葉には、意思も無いし、罪も無い。




大事なのは、言葉を使う人の心。




正しい心で使う言葉に、人を傷つけるようなトゲは生えていないはず。




これからは、言葉を、言葉の可能性を信じて、




人を不幸にするような言葉ではなく、人を幸せにするような言葉を、




使える人間になりたい。