『 Surfrider Foundation Japan
』
(サーファーやボディボーダーの視点から
海辺の環境保護活動を行なっている団体です。)
こちらの団体の方が
東北方面から千葉北方面の放射線計測結果を調べ、
ホームページにて掲載してくれていました。
ほんとうにありがたいです!!
ちなみに1回のレントゲン検診で受ける放射線の量は50uSv程度です。
数字と単位を見てピンとこない方は参考までにどうぞ・・・
以下SFJホームページより
そのまま掲載させていただきます。
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SFJ放射線計測結果 ~今!海は大丈夫なのか?~
危険を予測できるサーファーになってください!
インサイドでは大丈夫かもしれないが、アウトサイドは危険な海なのかもしれません!
注意:
放射線測定は大変な危険を伴う作業です。
SFJでは放射線専門家同行のもと、安全を確保した上で検査を行いました。
また、検査結果はその時点のもので、福島第一原発の状況が予断を許さない中、
大気、海水中の放射性物質の値は常に変化していることを理解し、
この検査結果が安全を保証するものではないことをご了承ください。
計測値単位:
uSv/h (マイクロシーベルト毎時)
計測器: 2台使用
SAIC GR-135Plus
http://www.saic.com/products/security/gr-135/
Thermo Scientific FH40GL
http://speed.sii.co.jp/pub/segg/hp/prod_detail.jsp?mcatID=327&sbIcatID=483&prodID=1442
3月27日(土)
渋谷 0.20 uSv/h (外気), 0.10 uSv/h (建物内部)
《千葉エリア》
津田沼 0.26 uSv/h
穴川 0.26 uSv/h
千葉東ジャンクション 0.18 uSv/h
野呂パーキング付近 0.17 uSv/h
土気 0.19 uSv/h
山田 0.16 uSv/h
東金料金所付近 0.20 uSv/h
東金病院付近 0.22 uSv/h
片貝県道入口付近 0.18 uSv/h
片貝市街地 0.17 uSv/h
片貝海岸:
砂浜汀線上(水に濡れていない砂浜) 0.20 uSv/h
砂浜汀線下(水にぬれている砂浜、水深約1潤オ5センチ) 0.05 uSv/h.
サンプル水採取
蓮沼海岸入口 0.18 uSv/h
砂浜汀線上 0.12 uSv/h, 汀線下 0.05 uSv/h
木戸浜海岸入口 0.20 uSv/h
砂浜汀線上 0.23 uSv/h 汀線下 0.05 uSv/h
旭 0.22 uSv/h
野坂海岸入口 0.20 uSv/h
砂浜汀線上 0.27 uSv/h, 汀線下 0.05 uSv/h
サンプル水採取
飯岡海岸 0.2 uSv/h
砂浜汀線上 0.34 uSv/h, セシウム-137
砂浜汀線下 0.05 uSv/h.
サンプル水採取
津波被害顕著
飯岡市街地 0.23 uSv/h
銚子市街地 0.30 uSv/h
銚子市親田町付近 0.30 uSv/h
犬吠先君が浜海岸駐車場付近 0.15 uSv/h
砂浜汀線上 0.15 uSv/h, 汀線下 0.05 uSv/h
銚子大橋上 0.16 uSv/h
《茨城エリア》
波崎海岸入口 0.19 uSv/h
砂浜汀線上 0.31 uSv/h, 核種判定不明ガンマ線検出
砂浜汀線下 0.07 uSv/h
砂サンプル採取
波崎市街地 0.26 uSv/h
《国道124号線を北上》
太田小学校付近 0.2 uSv/h
砂山付近 0.16 uSv/h
神栖市街地 0.21 uSv/h
鹿島市内入口 0.25 uSv/h
《国道51号を北上》
鹿島サッカースタジアム付近 0.30 uSv/h
小山付近 0.42 uSv/h
荒井付近 0.36 uSv/h
鉾田市南エリア 0.32 uSv/h
鉾田とっぷさんて入口 0.44 uSv/h (海岸進入不可)
大洋保育園下道路付近 0.60 uSv/h
砂浜汀線上 0.62 uSv/h セシウムCs-137検出
砂浜汀線上 0.12 uSv/h.
砂、水サンプル採取
大洋駅付近 0.30 uSv/h
台濁沢信号付近 0.40 uSv/h
鹿島灘海洋公園付近 0.45 uSv/h
大竹海岸入口 0.35 uSv/h
玉田海岸入口 0.50 uSv/h,
勝下付近 0.37 uSv/h
日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター高速実験炉 「常陽」外フェンス付近
1.35 uSv/h. セシウム-137検出
夏海交差点付近 0.2 uSv/h
大洗大貫海岸入口付近 0.30 uSv/h
砂浜汀線上 0.40 uSv/h 砂浜汀線下 0.10 uSv/h.
水サンプル採取
《常磐道を北上》
水戸付近 0.31 uSv/h
田野付近 0.30 uSv/h
水戸北付近 0.28 uSv/h
那珂付近 0.28 uSv/h
日立中央付近 0.37 uSv/h
日立北付近 0.50 uSv/h
高萩出口付近 0.70 uSv/h
高萩市内 0.80 uSv/h 福島第一原発より約80キロ南
付近腰の高さでの最高値 1.40 uSv/h 地面 1.90 uSv/h , セシウム-137検出
4月2日(土)
千葉県作田海岸 採水にて検査
最低値0.070uSv/h 最高値0.079uSv/h
4月4日(月)
福島県南相馬市東北電力原町火力発電所付近北側、南側 採水にて検査
最低値0.10uSv/h 最高値0.17uSv/h
SFJでは3月27日および4月2日、4日の3日間、専門家同行で放射線千葉九十九里から
茨城県高萩市までの大気、海岸砂、海岸水の放射線量測定をおこないました。
ここに表記する検出された主な核種はヨウ素131で、マイクロシーベルトの単位で数値を表わしていますが、
これは年間に人間が自然界からなどの被ばくにプラスして、浴びてもよいとされる線量の許容限度が
1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)程度ということを基準にしています。
たとえば、この数値の大貫でサーフィンして、水から外部被ばくすると仮定し、年間被ばく許容量を
超える条件は1万時間のサーフィンということになります。
1日3時間サーフィンして、年間100日海に入る人は、33年とちょっと、年間許容被ばく量を超えるのにかかります。
(この日のこの時点での数値であり、安全を保証するものではありせん。福島の現場では日々刻々と状況が変化し、
汚染された水が排出されています。状況は改善の方向に向かっていないことを考慮して下さい。)
しかし、これにプラスして汚染された水の飛沫を吸い込むことや、大気中の放射性物質を吸い込むこと、
体の粘膜などから受ける内部被ばくについては、この計算の中に織り込まれていません。
内部被ばくは、外部被ばくに比べ少ない被ばく量でも体の受けるダメージはより大きいとされています。
これに普段の生活で受ける被ばく量がプラスされ、核種により半減期を加味し、実際の被ばく量としますが、
個人差もあり、また被ばくのレベルだけでそれに起因する病気を発病する因果関係を推し諮ることはできません。
検査を数度してみて、水からも、大気からも幸いにも懸念されるレベルの放射線量が検出されることは
ありませんでしたが、数か所でセシウム137も検出されました。
セシウム137は、原子炉内で核分裂反応を起こした際にのみ生成される放射性物質なので、
これは福島から飛来したものと判断できます。
ここでデータを見ていきますが、
事故をおこした原子炉から距離があればあるほど安全である。
海中に放出された放射性物質は拡散し希釈される。
という仮説を通常考えられるものとして立てます。
しかし実際のデータはそれを覆すものとなっています。
たとえば、
大洗大貫海岸
砂浜汀線上 0.40 uSv/h
砂浜汀線下 0.10 uSv/h.
大洋保育園下
砂浜汀線上 0.62 uSv/h
砂浜汀線上 0.12 uSv/h.
位置として15キロほど南の大洋のほうが数値が高くなっており、しかも大洋の大気中からは
セシウム137も検出されています。
また、4月4日の検査結果である、原発より北側南相馬の水の検査結果は、最高でも0.17マイクロシーベルトの
値が出たにすぎませんでした。
IAEAの海流シュミレータをみると、(ページ一番下左図)
http://www.iaea.org/newscenter/news/2011/fukushima290311.html
汚染は確実に上記の検査したポイントをなめています。
これらを踏まえると、福島第一原発から放出された汚染された水が、海の中や大気中でどのような動きをするか
というのは、どこでどのような汚染が確認できるかは、誰にもわからないということになります。
汚染水が海水で希釈されてこの数字なのか、または海水と汚染された真水の比重が違うためにそもそも混じらず、
汚染の塊がどこかに浮遊しているのか、その塊がいつどこへ行くか、半減期を待たず希釈されるのか。
潮の流れが北へ向かう黒潮だからと言って、たとえばこれから余震が起きたとして、その津波による引き波が
あるとすれば、それは黒潮の流れに逆らうかも知れません。
北だから危ない、遠いから大丈夫、南だから平気、インサイドでは大丈夫かもしれないが、
アウトサイドは危険な海なのかもしれません。
危険を予測できるサーファーになってください!
調べて数値がでなくてもそれはその日の潮の流れ、風向き、さまざまな要因によって変化する海において
その時点でのその数値としか、意味をなさないということは、サーファーであれば
自然と理解できる海の仕組みだと思います。
また、今さまざまな場所で放射性物質の測定を行っているわけですが、測定機の性能にばらつきがある場合、
統一された数値が出ることは稀です。
また、今福島の炉では、予定されていた冷却方法が電源を回復しても出来ず、冷却のためにただひたすら
水を投入するだけという状況となっていて、これからも汚染された水が大量に生産され放出されることになります。
そのため、この時点で断片的な放射性レベルを数値化し、それにより安全か危険かを判断することはほとんど
意味がなく、判断基準をそこにもとめるのは、危険と言えるのでないかと思われます。
SFJでは今後も専門家の力をかりて、出来る限り何らかの形で継続的に海の放射性レベルについて
水質検査を行っていきたいと思います。
*SFJでは安全を確保し、防備した上での採取を行っております。
ポイントによっては、大変危険であり、被ばくする可能性もあります。
絶対許可なしにSFJ事務局へ採取した水を送らないでください。
このお願いにもかかわらず、汚染された水をSFJに送られた場合、
業務妨害罪(刑法233条,234条),傷害罪(同204条)に該当する
可能性があります。なにとぞ、深いご理解お願いいたします。