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救国とは単純な思想の実践だ!
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西村眞悟の時事通信
令和1年10月16日(水)
「偉大な結果をもたらす思想とは、常に単純なものだ」
と、ロシアの作家トルストイが「戦争と平和」のなかで述べている。
では、東アジアの情勢が動乱にむかう現下の我が国における、
「偉大な結果をもたらす単純な思想」
とは何か。
それを、
ともに、十九世紀に生きた日本人三人とドイツ人一人が既に語っている。
○吉田松陰 安政六年十月十一日記、十一月二十一日斬首
天照の神勅に日嗣之隆與天壌無窮と有之候ところ、
神勅相違なければ日本は未だ亡びず、
日本は未だ亡びざれば正気重ねて発生の時は必ずあるなり。
只今の時勢に頓着するは
神勅を疑ふの罪軽からざるなり。
○西郷南洲 「西郷南洲遺訓」
正道を踏み國をもて斃るるの精神無くば、
外国交際は全かる可からず。
彼の強大に畏縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順する時は、
軽侮を招き、好親却って破れ、終に彼の制を受るに至らん。
國の陵辱せらるるに當ては、
縦令國を以て斃るる共、
正道を践み、義を盡すは政府の本務也。
○福沢諭吉 「学問のすすめ」
理のためにはアフリカの黒奴にも恐れ入り、
道のためには英吉利、亜米利加の軍艦をも恐れず、
國の恥辱とありては、
日本国中の人民一人残らず命を捨てて國の威光を落とさざることこそ、
一国の自主独立とは申すべきなり。
人の一身も一国も、天の道理に基づきて不羈自由なるものなれば、
若し此一国の自由を妨げんとするものあらば、
世界万国を敵とするも恐るるに足らず。
○ルドルフ・イェーリング 「権利のための闘争」
隣国によって一平方マイルの領土を奪われながら、
膺懲の挙に出ない国は、
その他の領土をも奪われてゆき、
ついに領土を全く失って国家として存立することをやめてしまうであろう。
そんな国民は、このような運命にしか値しないのだ。
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