今話題の自称・神の使者マーシャル・ヴィアン・サマーズが予言を公表「もうすぐUFOに乗った邪悪なエ…

 

■人々の苦難がこれまでにない深刻さで人類社会に襲来している

 サマーズ氏は過去35年にわたって“神の言葉”を世に伝える活動に従事している。サマーズ氏のFacebookのフォロワーは102カ国で23万人を越え、これまでの21に及ぶ著作は25カ国語に翻訳されて世界中で読まれているということだ。また息子のリード・サマーズ氏と妻のパトリ・サマーズ氏が強力にサマーズ氏の活動をバックアップしている。活動の柱となるウェブサイト「The New Message From God」では、サマーズ氏の人となりが詳しく紹介されている。

「彼(サマーズ氏)は、神の新しいメッセージを受け取り、それをあなたを含めすべての人々とシェアするために長く困難な旅路を歩いています。彼は神のメッセンジャーとしてこの世界に送られた人物です」(ウェブサイトより)

 この夏に出版した自著『The Greater Community: Contact with Intelligent Life in the Universe』では、サマーズ氏が神から預かった言葉の数々を解説し、今後我々に押し寄せる問題に対処するための方法が示されているという。そして現在、この著書を各国語に翻訳するための資金を募るため、クラウドファンディング「kickstarter」でキャンペーンを展開中だ。

 

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Express」の記事より

 まさに今現在、戦争のリスク、宗教紛争、壊滅的な気候変動、そして世界中の人々の苦難がこれまでにない深刻さで人類社会に襲来していることに警鐘を鳴らすサマーズ氏だが、中には批判的な声もある。

 いわゆる“カルト”にまつわる社会的問題に取り組む「Cult Education Institute」のディレクター、リック・ロス氏は“終末予言”はカルトのリーダーにとって極めて利用し甲斐のあるアイテムであることを指摘している。

「(終末予言は)未来に対する理不尽な恐怖を作り出し、自分のメッセージが唯一本物のアドバイスであるとし、信者へ安心と安全を提供するメカニズムなのです。その意味でサマーズ氏のような預言者は何も特別ではなく普通に存在しており、毎週のように新しい“預言者”が現れています」とロス氏は語る。

 サマーズ氏が本物の預言者なのか、それとも“毎週のように現れる”カルトリーダーの1人なのかどうかは、いずれにしても時の経過で自ずから明らかになるだろう。その一方で今日の国際情勢と地球環境は只ならぬ緊急事態を迎えていることも確かだ。それだけにサマーズ氏の“預言”そのものは今の人類に必要な注意喚起なのかもしれない。
(文=仲田しんじ)


参考:「Express」、ほか