When Last I Died  


心理学者であるブラッドリー夫人は、調査のため非行少年の更正施設にでかける。

ひと夏をその近くですごそうと借りた一軒家で、彼女は奇妙な日記を見つける。

それは、殺人事件の犯人として裁判にかけられたあと、無実になったにもかかわらず、

自殺をとげてしまったベラという女性のもののようだった。


事件に興味を引かれたブラッドリー夫人が過去の事件を調べ始めると、

ベラは、従兄をバルコニーから突き落として殺したという疑いを

かけられただけではなく、遺産を狙って年老いた伯母を殺害したほか、

二人の不良少年が更正施設から脱走するのを手助けしたという

疑いもあった。


ベラは稀代の殺人鬼なのか。



犯人と目されるベラがすでに死んでしまっているというのに、

事件に興味を抱いたブラッドリー夫人が調査を始めると、

次々に新しい事実が浮かび上がり、

ベラはますますひどい女だったように思えます。

が、そこで終わらないのがミッチェル。

プロットは次から次に思いがけない展開を見せ、

思わぬ真犯人が登場します。

ミッチェルのベスト作だと評する人もいる作品ですが、

私もかなりおもしろいと思いました。




グラディス・ミッチェルという作家をご存知ですか?

あの有名なアガサ・クリスティと同時代に活躍した、

イギリスの女流推理作家です。

残念ながら、日本ではあまり知られて?おらず、

翻訳書も4冊のみです。



私は翻訳家の卵で、大学院の修了作品として、ミッチェルの作品を選び、

1冊を翻訳しました。

この翻訳をいつか世に出したいと思いますし、

残りの作品もできれば日本の読者のみなさんに

紹介していきたいと思い、

このブログを立ち上げました。



グラディス・ミッチェルをすでにご存知の方、

まだ知らないけれど、推理小説は好き、という方、

少し前のイギリスの雰囲気が好き、という方に

楽しんでいただければ幸いです。