オリンピックが終わり、そろそろその熱も冷めてきている頃ですね。あの素晴らしい経験も今はもう過去、次に進まなければいけません。Gはというとペンシルバニアに帰ってきて8年分の荷物をまとめ、車を売る手配をしたりグリーンカードを保持するために弁護士と頻繁に連絡を取り合ったりと、引越しの準備におわれています。


でも、せっかく十数年ぶりにできたひと時の夏休みなので、ペンシルバニアを満喫しています。先日は友人にさそわれ大きな川へ生まれて初めてカヤックをしに行きました。落ち着いた川の流れにのり、山と緑の間をゆっくりとカヤックをこぐ経験は爽快でした。


ところで、北京でも殆ど観光なんてする暇はなかったのですが、実は、ほんの1時間ほどでしたが仕事の合間を縫って故宮を観に行ってきました。


故宮入り口


四千年とも五千年とも言われる中国の歴史を感じさせる壮大な敷地と、伝統を感じさせる建築物の大きさには驚かせられました。『ラストエンペラー』と呼ばれる最後の皇帝・溥儀も歩いたという石畳の中心をまっすぐ歩き、皇帝気分を満喫!! その永い歴史と数々の逸話を北京で知り合ったケイさんに聞きまくりました。


故宮 2


ケイさんによると、皇帝が使う建物には必ず臙脂(えんじ)の濃い赤と金色が使われ、その色は皇后ですら用いることができない色であるそうです。まぁ、臙脂というのは古代中国の燕の地に産じたというベニバナから製したべに、であるそうなので、とても珍しい高級なものなんでしょうねぇ、って物知りぶってますけど、広辞苑で調べました。


それと、先日北京からそれほど遠くないと思われる四川の地震を引き合いに、ここで地震が起きたら伝統も全てなくなる可能性があるのでは?と質問すると…、


ケイさんは、『それは心配ナイヨ、風水で北京を選らんデンネン。風水は科学ヨ。』と流暢な日本語に奇妙な関西弁を混ぜ、熱弁を振るってくれました。『風水を馬鹿にしたらアカンデ! 風水は科学ヤネン!! 昔の人は凄いネン!!』とのことです。おそらく永い歴史による統計的な科学なんでしょうけど、でも昔の人の凄さを感じさせるこの故宮、ケイさんの言葉を信じずにはいられません。


更に、ケイさんのいう風水によると、『寝室は小さいほうが幸運をもたらすんヤデェ!、だからアメリカにすんどっても大きな部屋で寝たらアカンデェ!!』とのことです。確かに、この広大な故宮の中で皇帝の寝室と呼ばれる部屋は非常に小さなものでした。皆さんも寝室は小さめに…。幸運よ、小さな寝室とともに我らのもとへ…。


竜の彫刻


付け加えて、この上の写真はこの大きな一枚岩に彫られた龍の彫刻。龍の模様も皇帝しか用いることのできないものだそうです。ここでもう一つケイさんの名言。 『ドラゴンは皇帝の証し!!ヤネン。』 いきなりなんで英語なのかはさておき、この龍の彫刻の大きさに驚きながら自分が辰年の生まれだと思い出し、(龍は凄い人間の象徴なんとチャウン!?)と、Gも心の中でいきなり関西弁になりながら勝手に究極の積極的思考を巡らせてしまいました。


さぁ、幸運をもったドラゴンはどこへ行く? 近いうちどこかのバレーボールの体育館に現れます。どこかで会いましょうっ!!

 チームよりも一足先に帰国の途についています。北京五輪も今日幕を閉じます。USA女子バレーボールチームは決勝でブラジルに敗れましたが銀メダルを獲得しました。やはりブラジルのレベルは群を抜いていました。でも、2セット目を獲り4セット目もあともう少しというところまで接戦を演じることができました。あきらめず戦い抜いた選手を誇りに思います

Winning the Silver!!


 五輪のメイン会場であるBirds Nest(鳥の巣)にも水泳会場のアクアアリーナにもいけず、この一ヶ月は体育館とホテル、試合会場とホテルの往復を繰り返しバレー漬けの毎日でしたが最高の時間でした。


 夢にまでみたオリンピックという舞台に立ち誰も予想しなかった決勝という最後の試合までこのチームで経験できたこと、表彰台で選手たちがメダルを受け取る姿が見ることができ指導者としてこれほど嬉しいことは無いです。メダルとともに最高の笑顔を見せる選手たちに感動させられました。


Winning the Silver 2


2005年の夏に、トムと一緒にコロラドスプリングスの「オスカー」というバーでカウンターに座ってビールを飲みながらコーチングやUSA代表のこと、そして自分達の将来について遅くまで語ったことを覚えています。


そのとき、願い事を$1札に書いて店の壁に貼るとその願い事が叶うというその店の言伝えを信じ、「一緒に北京五輪へ行く」と大きく書いて貼った願いが、今現実となっていると思うと涙が出てきました。


それにしてもトム! 俺とお前が表彰台に立つと、オリンピックの表彰台も『お立ち台!?』みたいに見えるのは何でだ!?

 

表彰台? お立ち台!?


さて、Gのアメリカでの8年もこれで終りを迎えます。この8年間本当にいろいろな経験をしました。


アメリカに友達なんかいるわけもなく、英語なんて全く喋れないのに「世界中でバレーを教えることができる良い指導者になりたい。」と思って勢いで日本を飛び出てからあっという間でした。アメリカ中をまわり、世界中を旅し、たくさんの人々に出会いながら、社会や文化、宗教、人種、国民性などを感じ多角的に物事を考えることを学びました。


銀メダル表  銀メダル裏


北京五輪はGに新たな目標を与えてくれました。あの一番上、いつかあの表彰台の一番高いところに選手を立たせてあげたいです。そして、どこへ行っても、自分を高めることを忘れずに頑張りたいです。

昨夜の勝利で興奮したのか、ルームメイトのジェームスのいびきがゴジラ並みに凄かったからか…、あまり良く眠れませんでした。しかし、午前中は休みだったため少し仮眠をとり、練習1時間前に身体に刺激を入れておこうとジムへ行くと、Gひとり。


貸切だっ!なんて思ってストレッチをしていると、なんだかどこかで見たことのある人物が入ってきました!? その人物はなんとNBAの大スター、コービー ブライアント選手!! ジムをコービーとG二人で貸しきり状態。


Kobeと!!


(以下Gとコービーとの会話)

コービー:What's going on(調子はどうよ)?

G :    Not too bad(悪くないよ).

お互いトレーニングに集中!? コービーは集中…、Gは見て見ぬふりして集中できず…。

20分経過…。

コービー:How was Men's beach volleyball? Did they win gold today?

(男子ビーチバレーどうだった?勝ったのか?)

G : Yeah, they won gold medal this morning(彼らは金メダルを獲得したよ).

コービー:Yes! Nice!!

G : By the way, I'm G. Nice to meet you(ところで、Gです。はじめまして。).

コービー:Nice to meet you G. Good luck for your final.

      (はじめまして G。決勝がんばれよ。)

G : You too(あんたも。)


てな感じの会話になりました。最後はツーショットで写真。有名人を見てもあまりはしゃぐタイプでは無いんですけど、今回はちょっとミーハーになってしまったGでした。.


男子準決勝!!


その後、2時間決勝へ向けて、レシーブとサーブレシーブのフォーメーションの確認を行い、良い雰囲気で練習を終えた後、男子の準決勝ブラジル-イタリア戦を観戦してきました。やっぱり女子とはスピードと高さが違います。


特にブラジル選手の身体能力の高さと個人技術には目を見張るものがありました。でも、今回は少しコンビネーションの精度に欠ける気がしたのはGだけでしょうか?


今日男子準決勝第一戦でUSAがロシアをフルセットの末下しました。これで男女ビーチバレー(すでにどちらも金メダル獲得。)、男女インドアバレーともに決勝進出です。しかも、女子のビーチを除いて相手は皆ブラジル。


明日、最高の結果が残せるようにチーム全員で頑張ります。