こんにちは、GK犬科学研究班の班長です。こんな独り言の垂れ流しみたいな、超絶マニアックなブログに来てくださってありがとうございますニコニコ

自己紹介はこちらです。



この記事の前提となる首輪科学の記事はこちらです。


🕒 この記事のまとめ

  • 愛犬の首輪を自分で設計、製作した。
  • 製作工程を大公開
  • 最高級ルガトショルダーを使用。 班長の調査の結果、首輪に最も適した皮革のひとつと認定。
  •  論文調査から導き出した、喉を守りつつ意思疎通するための最適解。首輪とハーネスのイイトコ取り。
  • ルガトが首輪に適している理由

1. 完成品お披露目
今回は、ベルトタイプを作りました。
真っ赤なルガトが、黒いジョルノ&キートンに映えているラブ

仕上がりは満足です。




2. 製作風景

今回は、時々、プロの工房も借りながら製作を進めました。

まずは、型紙から。
何度も設計しなおし、調整しました。
正直、ここが一番たいへんだったかも笑い泣き

フィッティング。何度も付けられて、飽きてきたジョルノくん笑い泣き

設計で最も大変だったのは、『D環の位置』です。
市販品のほとんどは、リードをつなぐD環が首の側面に来ています。

これだと、愛犬が引っ張ってしまったとき、首輪が回転し、面積が最も広い部分で衝撃を受け止められません。

逆にくびれている部分が喉に食い込み、ジョルノもよく咳をしていました。

今回、そのような事態を避けるため、D環を首の真後ろにもってきました。

バックルとD環を理想の位置に配置するため、あえて左右非対称の形にしなくてはならず、苦労しました。

でも、ジョルノの協力もあり、理想のかたちにたどり着けたと思いますニコニコ


さて、今回の主役は、ルガトショルダー

革の詳細は後述しますが、これは、本当に首輪に適した革だと思います。

裏面は、プレミアムレザー社のヌメ革を使用。
赤×黒は、高級感がグッと上がります。

切り出し。最も集中力が必要なところ。

コバ(断面)のカドを落としてから、ヤスリで滑らかに仕上げていきます。

その後、染料でコバ(断面)をシッカリ染めていきます。

この辺は、既製の大量生産品にはない配慮。このひと手間、ふた手間が、革のカドで擦れることを防いでくれる。

見た目的にも、首輪の輪郭をくっきりさせ、グッと引き締まった印象にしてくれます。

そして、捻(ネン)入れ。フチに沿って、細い溝を刻んでいきます。これには玉捻(タマネン)という特別な道具を熱しながら使って、溝を引いていきます。

これは簡単そうだけど、意外と熟練の技術が必要。
班長も相当練習して、いまでは一人前になりましたウインク

玉捻、フチ捻、ネジ捻…色々な道具たち。

捻入れは、エルメスなどの高級ブランドでも良く使われている技法で、一気に雰囲気がでてきましたウインク
見た目を良くする他にも、コバ(断面)に熱が入るので革を焼き締めて長持ちさせる効果もあり◎。


あとは、時間を掛けて徹底的にコバを磨いていきます。最終的には、プラスチックのように光沢を放ち、革とは思えないくらいになります。

一つ一つの作業を、丁寧に時間を掛けて行ったので、ものっそぃ大変でしたが、ジョルノのために愛情のこもった1本ができたと思います照れ

ちなみに、今回は1番の太めの糸で、手縫いにしました。ミシンよりもギュッと絞まるので、ハンドメイド感が出て良いです😌


1番の糸は太くて存在感抜群!

もう少しスタイリッシュ、クールに仕上げたい場合は、5番、8番あたりが良いですね。その場合はミシン縫いもアリかな。

金具は、愛犬たちの命を守る大切なパーツなので、犬具専門メーカーの国産品で、耐久性能のテスト結果を公開しているモノを選びました(しかし、モノより送料の方が高かった笑)。

3. ルガトショルダーとは

今回使ったのは、ベルギー🇧🇪が誇る高級牛革、『ルガトショルダー』の赤、2mm厚です。

美しい!

① 歴史と出自

  • 伝統のベルギー産: 1873年創業のベルギーの老舗タンナー(なめし業者)である「マズール社(Tannerie Masure)」が誇る代表作です。

  • 北欧産の原皮: 寒冷な北欧地域の牛は、肌がキメ細かく丈夫なのが特徴。その中でも最高級の「ショルダー(肩)」部分だけが使われています。


② 最大の特徴「トラ(模様)」

  • 天然の造形美: 牛の首周りに自然にできるシワを「トラ」と呼ばれています。ルガトは、このシワを独自のなめし技術で「宝石のような美しい模様」へと昇華させた傑作。

  • 唯一無二: 模様の出方は一枚一枚すべて異なり、同じ製品でも二つとして同じ表情は存在しません。


③ 質感と輝き

  • 深みのある透明感: 植物タンニンで丁寧になめされた革に、染料が奥深くまで浸透。表面の光沢感は「革の宝石」と称されるほど。

  • エイジングの愉しみ: 使い込むほどに光沢が増し、色が深まっていく。まさに「育てる楽しみ」がある革。

4. ルガトが首輪に適している理由

「堅牢」だからこそ、「伝わる」。


今回の作品で、班長が「ルガトショルダー」という素材に期待したのは、単なる耐久性ではありません。


キーワードは


「堅牢であるがゆえの安心」

「堅牢であるがゆえの、解像度の高い通信」


です。



① 堅牢さが生む「絶対的な安心」



​首輪は、愛犬の命を繋ぐ命綱です。ルガトショルダーの繊維密度は、牛の部位の中でも群を抜いて緻密。この「強さ」があるからこそ、不意の動きや強い引きに対しても、微動だにしない安心感が生まれます。


触ると分かりますが、「これって革なの?」と思うほどパキッと堅く艶やかで、それでいて使い込むほどに馴染んでくる。






「壊れない」という大前提の信頼が、なにより大切。


また、クッションなどを入れた柔らかい首輪も、一見安心そうに見えますが、引っ張ったときには逆に愛犬の喉を締め付けてしまうということも分かっています。柔らかすぎてもダメなんです。


丈夫で、ギプスのように首を保護してくれる。


それが、ルガトを選んだ一つ目の理由です。



② 解像度の高い「通信」を可能にする 



ここが班長の最も伝えたかったポイント。


柔らかすぎる革や、伸びやすい素材の首輪では、飼い主の意図(ハンドリング)が素材に吸収されて「ノイズ」になってしまうことが分かっています。



​しかし、ルガトのように剛性の高い革は、指先の微細な動きをダイレクトに、かつ正確に愛犬の首へと伝えてくれます。



  • 情報の劣化がない

  • タイムラグがない

  • 微細なシグナルが通る


​まさに「高解像度な通信ケーブル」のような役割。







堅牢な革だからこそ、言葉以上の意思疎通(コミュニケーション)が、より鮮明に、より繊細に行えるようになる。


それが、ルガトを選んだ二つ目の理由です。



③ 5cm幅という「ワイド設計」との最高の相性


班長がジョルノとキートンに作る首輪は、基本全て5センチのワイド幅です。


その理由はこちらです。



ルガトの堅牢な板状の剛性は、幅を広げることで「点」ではなく「面」で首を包み込みます。


  • 衝撃の分散: 万が一の時も、広い面積で力を受け止めることで、ジョルノやキートンの気管への負担を最小限に抑えます。

  • 安定した情報の伝達: ワイド幅が首に密着することで、情報の「解像度」がさらに高まり、より安定したコンタクトが可能になります。

実際に使ってみると、5センチ幅の安定感、安心感、包み込むような優しいホールド力は、3センチ、4センチの首輪とは比較になりません。

そして、なにより伝わるので、散歩が楽しくなる。

それが、ルガトを選んだ三つ目の理由です。





この「幅広のルガト」は、愛犬を守る「盾」であり、同時に心を通わせる「精密機械」でもあると、班長は考えています。



最近、同じ材料でキートンの分も作りました照れ

今度は5番の赤い糸を使いましたので、近々あアップします!