きのう、突然マイミクのエヌガールさんよりメッセージがあり、急遽山田勇男人魚幻想画展人魚の夜と夜を観に行った。
お目当ては映画監督でもある山田勇男さんの短篇映画アンドロキュスの裔の上映である。
この映画のことは、かれこれ20年くらい前から気になっていた。
渡辺温の小説のタイトルと同名だったからだ。
その後、直接の映像化作品ではなく、内容は別物であることは判明したが、依然として幻の映画だった。
山田監督の作品は、つげ義春の原作を映像化した蒸発旅日記を観たことがあり、好印象を持っていたので、たとえ直接の関連はなくても、やはり観ておきたい映画に違いなかった。
展覧会の会場は、北冬書房が経営する万力のある家という店舗で、並んでいる本も、ケースに展示されたオブジェも、とても雰囲気のいい魅力的なお店だった。
買いたい本も多々あったのだが、荷物になるのでグッとこらえる。
山田勇男さんの人魚のイラストもステキで、手頃なお値段の作品もあったが、今日のところは手持ちのお金もないし、これも購入を思いとどまる。
会場には山田さんがおられて、この展示をどこでお知りになりましたかと声をかけてきてくれたので、自然な感じで会話することが出来、持参したDD鴉の肖像虹の卵をお渡しすることも出来た。
そうこうするうちにエヌガールさんも来場し、上映会がはじまる。
まずは山田監督によるトークがあり、渡辺温作品との出会いや、作品に対する思い入れなどについて話された。
内容的には直接的な関係はないけれど、アンドロキュスの裔というタイトルは、間違いなく温の作品から引用されたものであることも確認出来た。
そしていよいよ映画の上映である。
自分もかつては8ミリ映画をつくっていたことがあるので、映写機の音を聴き、その独特の映像の質感に触れるだけで、なつかしく、わくわくする。
映画は、綺麗な女性が、少年と少女を演じ分けるイメージフィルムで、脚へのフェティシズムやバルテュスやベルメールへのウェディングキューピットオマージュがふんだんに盛り込まれた、幻想的でエロティックな作品だった。
何よりも映像が美しく、確かに直接的に渡辺温の作品とは関連はないけれど、間違いなくその美意識に影響され、継承するものであろう。
観ながら、映像作家としての自分の血も騒いだ。
上映の後も、山田監督といろいろ話すことが出来、互いに共通する嗜好や趣味があることが解り、嬉しかった。
上映時間を含めて、約2時間ほどだったが、濃厚で充実したひとときを過ごすことが出来た。
山田さんの画集人魚と漫画集戯れDD少女オルフェ+星とプロペラを購入。
実は、最後まで買おうか買うまいか迷い、お金もないし、持って帰れないし、であきらめた一枚の絵がある。
この絵、やっぱ何らかの方法で入手しようかなと思っている。
帰りがけ、八重洲地下のタワーレコードにて、ビルエヴァンスジムホールアンーカレント購入。
ジャケットが美しいので、ずっと気になっていたアルバムだが、帰宅してから聴いたら、演奏もステキな作品だった。
