きのうの午前中、携帯置きっ放しであれこれ動いているうちに、気がつくと、父からの着信履歴がふたつも
父は昭和ヒトケタ生まれです。
ヒトケタは待つことができない。しかも、男は。
あわててこちらからかけなおすと、
「あんの~~~。(あのね)
おかあちゃんのことたのむな~~」
まったく、昭和ヒトケタ男は言葉が足りない。
ここだけ聞くと遺言のようで仰天してしまうんですけど、父の言葉を翻訳すると・・・
もう暖かくなったし、母の様子も今日は少し落ち着いているし、
自分も気分転換に、250CCバイクでブッと遊びに出かけたいから、
母のそばについていてくれ・・・との依頼というか、通達でした。
ひょっとしたら、私が電話に出なかったから・・・父は待ちきれず、もうバイクにまたがり出ているかもしれない
急いでお弁当買ってかけつけると、やっぱり!!!
父はすでに出かけていて、母はベッドで目を開いてじっとしていました。
最近の母は、もう抗うことはあきらめた目をしています。
それから数時間……。
四時過ぎると、母は父が事故か何かにあったに違いないと心配し始め、お腹が痛いと訴え始めました。
さすったら、手を払って、
「これはお父ちゃんのことを心配しての痛み。いつもはこんなことはないのに」
(うそだっ。いつもだっ)
3分おきに、
「今、何時?」
「四時○分」
「やっぱり交通事故におうたんじゃ。
おとうちゃん死んだら、オカアチャンハどうしたらえん?どないしょ~。オナカイタイ~~。アイタタ」
という会話が10回ほど交わされ、
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四時半になると、父がブルンブルンバイクの音響かせ、帰ってきました。
「としこさん、かえりましたっ。いかがですかっ」
「おなかがいたいっ?そうですかっ?安定剤、いれましょうねっ!!!」
はしゃぎまわりながら、はつらつとお薬の支度をはじめ、
私にはおみやげ。
ぶどうまんじゅう。徳島の名産です。
こんなにちっちゃいの(^m^)
いっちょまえに、串刺しです。
お小遣いも、くれましたよ~。
い~ちお~くえ~~ん
父と仲良しのむすこBにあげました(^^)/