日出処の天子


以前から気になっていた作品、「日出処の天子」をついに読むことができました。大学時代にBLをテーマに卒論を書いたことがあって、BLの時代的変遷(?)を調べるうちに知った作品でものすごく気になっていたのでちゃんと読めて嬉しかったです。読んだ感想としては、とりあえず「なにこれ最高……ストーリーも面白い!」でした。厩戸王子(聖徳太子)と蘇我毛人の少年期〜青年期にかけての出来事を描いているのですが、2人の他とは明らかに違う空気感や恋愛感情で揺れ動く間柄の変化を楽しめる作品だと思います。やはり関係性オタクには間違いなく刺さるはずなのでおすすめです。


そしてなんといっても絵が綺麗!人も風景も建物も全部綺麗なんですが、個人的には表情・感情が視覚的にめちゃくちゃ綺麗に描かれているなと素人目にも思いました。厩戸王子が毛人にみせる恋心がとても可愛らしいんですよね(最初は毛人の方が厩戸王子をそういう目でみちゃってドキドキする感じなんですけど、いつの間にかでも割と早い段階で厩戸王子がもう、すごい嫉妬するし独占欲丸出しだわで良い)。周りからみると超人で有り得ないほど綺麗な王子が、毛人にだけは人間臭くなるところが最高なんです。


BLが好きな方にはとりあえず読んでみてもらいたい作品です。もしかしたら時代設定だったり作画の質感とかから、商業BLがメインで好きだなって方にはとっつきにくいかもしれないですが、一度手に取ってみてほしい作品だと言いたいです。なんだか自分が腐女子になりたて、明確に認識はしていないけどそういう分野を好み始めたころの、ドキドキ感を改めて再熱させてくれたような気持ちになったんです。なのでいま大人になってこのような作品に出会えたことは感謝ですし、より多くの人にも出会ってほしい作品だと声を大にして伝えたいですね。