帰国
荷造りをして彼女と一緒に道を歩く。たわいもない話をする。まるで明日も一緒にいるような。タクシーを待ちながら並んで座る。私はしばらく日本で仕事をしなければならない。その間に彼女との関係はどうなるのだろうか。いろいろ考えたら涙がでた。私は横を向いて泣いた。彼女はそれを察して私の背中を不器用に撫でた。私の涙を見てとっさにポケットからハンカチをとりだして拭こうとした瞬間で手が止まる。ポケットから出したハンカチは薄汚れていてぐちゃぐちゃに丸まっている。私を気遣って拭くのをためらったんだろう。結局そのハンカチで私の涙は拭われるのだが、そういうちょっとしたことで彼女がもっと愛しくなる。
タクシーの中で私は涙が止まらなかった。私は普段人前で泣くようなタイプではない。けれど涙がとまらないのだ。飛行機の中でも涙は流れ続ける。押さえきれないのだ。一体どうしたことか。乗り継ぎの飛行機に乗り換える時に涙は止まった。
タクシーの中で私は涙が止まらなかった。私は普段人前で泣くようなタイプではない。けれど涙がとまらないのだ。飛行機の中でも涙は流れ続ける。押さえきれないのだ。一体どうしたことか。乗り継ぎの飛行機に乗り換える時に涙は止まった。
朝
朝私は彼女より少し遅く起きたようだった。目を開けると彼女は階段から上がって私を見て微笑んだ。それからそのままキッチンへ行ってしまった。涙が頬を伝う。朝起きた時、愛しい人が笑顔で自分を見てくれること。小さな事かもしれないが、とても幸せを感じた。涙は幸せな時も出る事を改めて知る。彼女はスムージーを作って持ってきてくれた。海をみながらテーブルにつく。
最後の夜
彼女は左耳にプルメリアの花を飾ってキッチンに立っていた。私がカメラを向けるとニッコリ笑った。夕日を見ながら夕食をとる。トワイライト。ロマンチックな時間。二人で海に行き、プルメリアのレイを一つ一つ海に返した。波に揺られてゆっくり沖にでる花。行っては戻る様子を二人で眺めていた。眠くなり7時頃ベッドへ入る。近所ではパーティーがあるらしく、何台も車が出入りする音が聞こえる。
