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しゃんのインドアライフ

自らの文化系的なインドアライフを綴ります。
主に、読書、音楽、映画など、日常生活の話が中心です。

こんばんは。


先日衛星放送で放送していた映画「ショコラ」(2000年)を録画していましたので、今夜、それを観ました。


お恥ずかしながら、今回衛星放送でこの映画が放送されるまで、この映画の存在自体、知りませんでした。ということもあって、あまり期待しないで観はじめたのですが、1950年代後半のフランスの小さい村や教会の雰囲気と美しい音楽に引き込まれ、役者さんたちの個性も引き立ち、そしてストーリーも面白く、ほんとにいい映画でした。


お話的には、ある日、ヴィアンヌとその娘がフランスの保守的な小さい村へやってきて、ヴィアンヌがチョコレートのお店を開店するものの、当初、村人からなかなか受けいれらず、さらに村長はその店の営業を妨害しようとする、それに対して店主ヴィアンヌは寛容の精神で村人たちを受け入れ、各人に合ったチョコレートを振る舞いつつ、村人たちとコミュニケーションを図っていく、そして、ある日、その村にジプシーのルーたちがやってきて、村長を筆頭に村人たちはそのジプシーを拒絶しようとする、そんな中、ヴィアンヌは・・・・・・といった感じです。


本作品は、敬虔なカトリックの教義・戒律を遵守する村長をはじめとした村人と、表立ってはその村の掟に従うもののその規律から外れてしまった人からなる村に、ヴィアンヌ、そしてジプシーのルーが入ってきて、村や村人たちにどのような影響を巻き起こすか、という点が見ものです。そして、タイトルどおり、チョコレートがキーとなって、人々の気持ちを少しづつ開いていくあたりが面白いなと思いました。


本作品は、「ルールや掟」対「自由」という対立軸を打ち立てた上で、人間にとって何が大切なのかを問いかけるもので、宗教、ルールや掟は何のために存在するのか、ルールや掟を遵守すること自体が目的化すると、どのようなことが起きるか、愛とは何か、寛容とは何か、クリエイティビティとは何かなど、いろいろと考えさせられることがありました。本作品では、それまで保守的で閉塞的な村という社会に、異質な存在が入ることで、その村・村人たちがどのように変わっていくのか、まさに人間と人間がぶつかり合うことで生み出される化学反応をつぶさに見ているかのようで、ダイバーシティの意義について考えてみたりもしました。


ちなみに、007シリーズが好きな私にとって、「M」で有名なジュディ・デンチさんも出ていたので、興味深く観てしまいました。


お話やお国は全然違うのですが、異国の人間が見ず知らずの町に来て、お店を一から開き、町の人に溶け込んでいくという展開は、どこか映画「かもめ食堂」を思い出させるものがありました。


本作は、映像も音楽も非常に美しい作品で、気持ちが落ち着きました。


最後に、吹き替えの英語はかなり聴きやすく、英語の勉強にもなりました。