こんばんは。
185分の映画でしたが、まったく退屈することなく、観続けることができました。非常にいい作品でした。
主人公のレドモンド・バリーが成り上がり、そして転落していくストーリーがさまざまな偶然と必然の中で展開していき、気がつけば自分もそのストーリーの中に没入していました。
また、本作品で、18世紀ヨーロッパの雰囲気が非常によく分かり、美しい自然と古城、貴族たちの服飾や社交、当時の戦争のやり方等は、大変興味深いものでした。
映像としては、特に、蝋燭だけの照明で映し出された映像がいい感じに曖昧でぼんやりとしており、大変味わい深い色合いでした。
さらに、本作品を通じて、ヘンデルの「サラバンド」が底流に流れ、その美しい旋律と映像がうまくマッチングしていて、本当に素晴らしいと思いました。
スタンリー・キューブリック監督の作品は、キネカ大森さんの同監督特集で初めて観たのですが、「時計じかけのオレンジ」とはまったく違う世界観を本作品でこんなにも巧みに映画化できるスタンリー・キューブリック監督はまさに天才だなと思いました。
今回のキネカ大森さんの特集のおかげで、スタンリー・キューブリック監督の作品をこれから色々と観ていこうと思うことができ、感謝です。

