電車に乗る途中、女の子に声をかけられ、浅い電車知識の中、行き方を教えてあげました。
池袋に行こうとしているみたいでした。
方向が一緒なので、一緒に電車に乗ることになりました。
色々と喋りました。すごく、相手の女の子は話の食いつきがいいです。
色白で綺麗な日本人顔です。
静岡生まれだと言っていました。
僕の腕を見て、筋トレ帰りですかといってきました。まず、渋谷から、筋トレして、家まで電車で帰る意味がわかりませんし、腕もムキムキでは無いです。むしろ、ムチムチです。
すごい、チャーミングだなと思いました。
仕事を頑張ってるらしく、僕に仕事内容の事を色々教えてくれましたが、僕には、理解できませんでした。
事業内容を説明してくれるのですが、僕がバカなせいで、言ってる意味、内容が入ってきません。
ビジネスチャンス!将来的には儲かる!と言っていました。
何を売っているのか、サービスなのかさえもわかりませんでした。
まぁ、ここで、
僕が、「何の話をしてるんですか?」
「企業に属しているのなら、自分たちが何を売っているか、サービス業くらいかは、僕にもわかる様に説明できるでしょう。」
こんな事を言ってしまえば、女の子を傷つけてしまいます。
それは、紳士としてやってはいけない行為です。
僕は何となく話だけ聞いていました。
すきあらば、ボケて、女の子を笑かそうと思いましたが、言ってることが意味がわかりませんし、ボケても、向こうはずっと真面目な顔です。
もっと頭が良ければなぁ。と思いました。
中学、高校とオーストラリアで生活していたそうです。歳は20歳だと言っていました。
そして、フィリピンと日本のハーフだと言っていました。
最初フィリピンで暮らしていて、それから、オーストラリアに行ったと言っていました。
静岡生まれはどこに行ったのでしょう?
まぁ、複雑な事情があるのでしょう。
僕は、そんな複雑な家庭環境の人に、
「静岡生まれは?」といってしまうほど、空気を読めない人間ではありません。
そう、1番空気を読む仕事!芸人をやってるんでから!
彼女の日本語の発音は日本人並みです。静岡で生まれ、物心ついた頃にはフィリピンで暮らしていた、そして、高校、大学は大志を抱きオーストラリアに留学、そして、日本へ帰ってきた。おそらく、2、3年でそこまで、聞き取りやすい日本語を話すのは、並々ならぬ努力をしたはずです。
何となげかわしや。
名前を聞いてなかったので、名前を聞くと、普通の日本人の名前でした。
フィリピン人とのハーフと聞いていたので、ミドルネームとかつくのかと思っていました。
僕は新宿3丁目で降りる予定だったので、降りようとすると、彼女も、「私もこの駅なんで」と言い降りてきました。
ぼくは、駅名をもう一度確認しました。
まちがいなく。池袋ではなく、新宿3丁目です。
まぁ、女性特有の予定変更なのでしょう。
女の子は忙しいですね。
新宿で韓国人の方と待ち合わせしてるといってきました。
新宿の東口が分からないので、案内してほしいと言われました。
ぼくも、男です。困っている女性を放ってはいけません。
すこし、家とは遠回りですが、案内してあげました。
その道中も、ずっと、ビジネスチャンス!儲かる。あなたは私の仲間です。一緒に日本を変えましょうといってきました。
仕事熱心な女性も素敵だなぁと思いました。
新宿の東口に案内すると、何と、女性の方から、次いつ会える?といってきました。
ビッグチャンスです。僕も石木では無いので、もう一度、この子と会えるのかと心踊りました。
では、お茶でもしますか?
と答えると、
どうします?といきなり、スケジュール帳を取り出し、○月○日の午前中なら私行けます。
といってきました。
僕は、恥ずかしながらそういう経験が少ないもので、最近の女の子は午前中に集まって午前中だけ遊ぶのか!?と軽いカルチャーショックを受けました。
では、○月○日にここの場所で、と約束をして帰りました。
帰り際に後ろを振り返ると、その子はいませんでした。
韓国人の方と待ち合わせ場所がまた、変わったのでしょう。
女の子は忙しいですね。
忙しいで思い出しました。
その待ち合わせの○月○日は、僕のバイトの初日で絶対にバイトを優先にしないと行けない事が後でわかりました。
はぁあ。
東京来て、恋のビッグチャンスを逃したなぁ。
まぁ、街中で、女の子に声をかけられるくらいの隙は見せてるってことはいいことやな。
成長って言ったら成長やな。
はぁあ、女運が無い。
今日の格言、
ビジネスチャンスより、恋のビッグチャンス。