●チャーチル首相の(直感)


政治家はしばしば、自分や他人の(直感)に導かれかことがあります。


第二次大戦中にイギリスの首相だったウィンストン・チャーチル

は'生涯にわたって予知にもとづいた行動をとっていたそうで、それはとくに戦争のときに顕著でした。


ドイツ軍がロンドンを空襲していた夜、チャーチル首相はダウニング通り十番街で夕食会を催していました。


爆撃は始まっていましたが'皆はすっかり慣れっこになっていて'誰も会を中止しょうとは言いません。


ところがチャーチルはいきなり席から立ち上がると'厨房に向かい、従業員たちにこう言ったのです


「食事を温めた鉄板にのせて食堂に置いていきなさい」と。


チャーチルは'従業員に防空壕に下りるよう指示してから、食堂にいる招待客のもとに戻り、夕食を続けました。


しばらくして、爆弾が邸宅の奥の部分に落ちて厨房を破壊しましたが、死傷者はひとりも出さずにすみました。


また、こんなこともありました。


爆撃中に対空砲を視察したチャーチルは、待機していた車に戻るとき、彼のために開けてあったドアには近づかず'いつも座っていた席を避けて反対側のドアを開けて座り、運転手に出発を命じました。


数区画を走ったところで、爆弾が車の至近距離で爆発。


衝撃は車の片輪を大きく浮かび上がらせるほど激しいものでしたが'かろうじて横転はまぬがれました。


どうやら、体格の大きな首相が反対側の席に座っていたおかげで、垂心のバランスを保てたようです。

あとになって、なぜ反対側の席に座ることにしたのかと夫人が尋ねると'チャーチルははじめ


「わからん」


と答えましたが、すぐにこう続けました」


-「いや、もちろんわかってる。

開いていたドアに近づく前に、『止まれ』という声が聞こえた。

反対側のドアを開けてそちらに座るように言われたような気がした。
だからしたがったんだ」。


チャーチルは瞬時に'自分がとるべき行動を察知したのです。

このように数々の著名な人物が、(直感)によって未来を予知していたことが、記録に残されています。


では、この力を利用して'多くの人命を救うことはできないでしょうか。


次に'その取り組みについて紹介したいと思います。