●ザ・シークレットの攻略
自分の人生に引き寄せたいものを心に思い描いてください。
たとえば、海辺の別荘,大学の卒業証書、いい職、幸せな結婚、海外旅行--。
次に'その夢の細部に移りましょぅ。
そう、自分がまだ手にしていない望みを細かく想像してください。
海辺の別荘なら,町や地区の名前、部屋の数。
真正面に海が見えるところがいいのか、それともプールつきがいいのか--。
こうしたことを考えていると'脳に神経信号が発せられます。
ひとつひとつの視覚的イメージを抱き、それらを手にしている感覚を抱くために、記憶のスイッチが入ります。
これがプラス思考です。
わたしが「希望の力(ザ・シークレット)」で述べた引き寄せの法則は'こうした考えを前提としています。
シークレットを実践すれば、心の力によってほしいものが手に入ります。
引き寄せの法則はわたしたちの能力であり'思考と感情が人の生きる現実を生み出すことを意味しています。
あなたが心のなかに抱いているものが'あなたのもとに引き寄せられてくると信じることです。
実際人は自分で考えているとおりの人間になるものです。
よい思考はよい結果につながります。
では'プラス思考があればそれでいいのでしょうか。
いいえそんなことはありません。
そもそも毎日二十四時間'プラス思考を抱き続けている人など存在しません。
わたしが言いたいのは'望まないことで頭をいっぱいにするより'自分にとってよいことに思考を方向付け、意識の焦点を合わせなくてはならないということなのです。
現実的な感覚を失ってはいけません。
すでに述べたように,百パーセントのプラス思考を持つことはできません。
戦地のまっただ中にいる兵士は'自分に弾が当たるかもしれないという考えから逃れることはできないでしょう。
とはいえ、きわめて前向きな態度で幸福な人生を送っている人々が存在することもたしかです。
この健には'なにをやってもうまくいく人'困難な壁にぶち当たっても動揺しない人、そして、深刻な病気から国復する人がいるように見えますが、これには納得のいく答えがあります。
プラス思考だけで深刻な病気から回復できるという証明は科学的にはなされていませんが'それでもわたしたちは信じる力を根づかせるべきです。
おそらく前向きな人たちは、人生の価値をよく理解し、よりよい人生を送ろうと努力しているのでしょう。
その結果、病気から回復することもあるのではないでしょうか。
そもそも、人生はどこまで論理と科学的証明で説明できるのでしょう?
理性と感情を分けへだてる境界線はあるのでしょうか。
あなたが懐疑論者であろうと霊的感性の持ち主であろうと、人生に有益な教訓を学びへバランスよく取り入れることはできるはずです。
結局は'一人ひとりの姿勢と行動しだいでしょう。
わたしたちはそれぞれの解釈で'脳が生み出す否定的な思考を避けることができるのです。