今回の正月映画では(「I am Ledgend」はみてしまいましたので)この「魍魎の匣」が一番おもしろかったです。
京極堂は古本屋の名前ですが、通称になっていますが、古本屋店主、神主、で陰陽師。
口癖は「この世に不思議なんてないんですよ」
事件をとく最後のシーンはソリッドに現実の切り口・視点でこれでもかとばかりに切り込んできます。
今回は美少女ばらばら殺人に始まる事件ですが、実は異常な家族関係、戦争などの背景によって知らないうちに肥大化した狂気が絡み合う事で事件が発生しているのがわかります。
匣館(はこやかた)として出てくる教団の建物も実は戦時中の実験施設だったのが一つのカギです
複雑な要素を実にうまくまとめあげていて久しぶりに脳味噌がぷるぷるしました。
それでも最後に残った疑問で椎名さんが「本当の魍魎とはなんだったのか?」
それは実の娘との間にうまれた「かなこ」が列車事故で四肢を失い、研究施設で機械的に生きながらえていたものが
最後木箱に入ったモノノケのような姿で出てきます。
彼女が魍魎だったのでしょう。
それにしても今回はこの映画を見ながら、「魍魎の匣」と今の日本が重なってきてなんとも。。。
日本という「魑魅魍魎(おに)」がすむ「匣」にはたくさんの「魍魎」(この場合影にできるぼやっとしたぶぶん)がうまれ、
日本という国がどんどん闇にひきこまれているようなきがします。
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