
“Hatred ceases not by hatred, but by love”
『憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む』
“1951年サンフランシスコ対日講和条約にCeylon代表として出席したジャワルダナ大蔵大臣(後に大統領)が、仏陀の言葉を引用して、対日賠償請求権を破棄した。日本は真に自由で独立した国でなければと、ソ連の制限案に反対し、参加国に寛容の精神を求めた。” -「地球の歩き方」ダイヤモンド・ビッグ社、2003.6、p.85より引用-
上記の故ジャワルダナ氏の発言をきっかけに、スリランカと日本の友好関係が始まったといっても過言ではないと思われる。日本は第二次世界大戦中に、スリランカ(当時、セイロン)も攻撃した。日本軍が直接的な被害を与えたのは、ColomboとTrincomalee(イギリス海軍基地として使われていた)の二都市であるが、この事実を知っている日本人はどれほどいるのだろうか。日本は戦時中の過ちを償うべく、公共事業に多額の支援をしている。しかし、戦後60年たっても公式に謝罪していない。
先日の外相暗殺は、政府とLTTE(タミル過激派)の対立によるものと騒がれている。故ジャワルダナ氏のような逸材を輩出した国が、シンハラ系のスリランカ人とタミル系のスリランカ人系の対立を繰り返していることに胸が痛む。
今日のColombo市内は、これまでと特に変わった様子はなく、特に身の危険を感じるようなことはない。警官や兵士が街中に多く見られるぐらいである。スリランカでの紛争の可能性はここ数年騒がれている。紛争やテロの可能性がある時点で、危険を回避するために、事務所は閉鎖される。アメリカ人は大使館から自宅待機するようにと連絡があったらしい。
職場に行くのはやめて、同居人のD”君とK君とプールへくつろぎに行った(写真)。