
Cチーフが帰ってきた。伝えたいことはたくさんあるが、仕事を抱え込んだ彼に、要点を伝えなければならない。重要かつ急ぎの用件として、建築家M先生との件、異臭を放っている排水溝の件、Negomboで起こった職員の不祥事の件を報告する。
K君の誕生日パーティが休憩時間に行われた。主賓を祝ったのもつかのま、皆がCチーフの結婚式の話に耳を傾けていた。
そうこうしていると、現場で電気配線の不備から、仮設住宅が火事にあったと連絡が入る。「まさか」とは思ったが、上に報告する前に、まず真相を確かめるべく、現地に一番近い職員に事実確認をするように指示する。実際には、過電荷により、メインの電気ボックス内のケーブルが発火したのみで、大事故ではなかったことが判明する。ほっとした。
各住宅には、電球2個とコンセント1個がわりあてられ、ブレーカーも各戸についている。しかし、ブレーカーをバイパスして、追加の配線工事を勝手にしている住民が多くなった結果、メインの電気ボックスがショートしたというのが今回の原因(写真、翌日撮影)。早く手を打たないと、再び事故が起きる。
そもそも、電気や水道といったライフラインは、うちの機関ではなく、行政が最終的な責任を持つべきではないかという議論がある。行政が対応するのは当然のことと思われるが、資金不足のためか、行政に任せておくと何も始まらないというのが、支援団体・組織の共通の見解である。