午前中は書類の整理をする。言葉のハンディ以上に、どうもこういった作業は向いていないように思う。と、ブツブツ言いながらも、静まり返った事務所で作業する。

昼から出張のためしばらく回っていなかった現場を、時間に余裕のある週末に回る。入居より3週間たった仮設住宅に増設された食料品店ができていた(写真)。トイレ用に確保してあった敷地に仮設住宅が建てられつつあったので、担当者のRに電話で止めさせるように指示する。下請け業者にその分の金をせがまれるが、断る。

別の現場で、棟を支える柱が接木されており、やり直しを命じる。「届いた柱の長さが足りなかった」と言い訳をしてくるが、認めない。言語道断である。

思った以上に作業が長引いて、日が落ちてしまう。暗がりを携帯電話の明かりを頼りにチェックする。ほっと一息ついたところで、蛍が一面を舞っていることに気がつき、仕事の重圧から一瞬解放される。早々に切り上げて、家でゆっくりしようと思っていたが、すっかり遅くなる。