
朝一で、目の前の海で泳ぐ。遠浅の海に、熱帯魚を発見し、童心に返る。
9時過ぎに出所し、M所長が業者より提案を受けたスチール鋼による仮設住宅の内容について、説明を受けた後、あるNGOが建てた同種の仮設住宅を見に行く(写真)。構造的に基礎以外は問題がなかったが、壁には鋼板を用いざるを得ないこと、被災者が独自に再利用できる部材でないことが気になった。受け入れるかどうかは、Cチーフの決断を待つ。
事務所を15時すぎに出て、被災者の生計支援プロジェクトでTrincomaleeを訪れていたスリランカ人職員のR氏と合流し、ひたすらColomboを目指す。長旅に疲れ果てていたので、寝たいところだったが、R氏が絶え間なく、もちかけてくる議論に答えようと努力する。
R氏も優秀なスリランカ人たちが国内を去っている状況に心を痛めている様子で、「どうすればこの状況を変えることができるか教えてくれないか」と聞かれ、困ってしまう。国益が一部の者(=政治家等)にしか還元されていない現状、内戦再発の可能性が高まりつつあること、技術を身につければ海外で5~10倍の収入が得られる状況では、単に愛国心を育てる教育や啓蒙では解決できないと思う。
そうこうしていると、携帯がなった。聞きなれた声に耳を疑ったが、まぎれもなくP師匠!からの電話であった。あるNGOに講師役として短期間採用され、来週までColomboに来ているとのことであった。近いうちに会う約束をする。
22時前に帰宅し、泥のように眠った。