
朝からColomboの北へ車で1時間ほどのところにあるNegombo役所にて、副知事にお会いし、うちの機関の仮設住宅建設のプロジェクトとデザインの内容について簡単にプレゼンする。既に、うちが建てることに決まっているのだが、近隣住民との交渉や電気・水道の確保など、役所の協力がなければスムーズにことが運ばない。
本来ならば、役所がうちの機関に仮設住宅の建設を依頼する立場にあるはずなのだが、津波の復興支援で、スリランカ国内だけでも10以上の組織が仮設住宅を建設しており、敷地の奪い合いに近いことが起こっている。なので、役所は許可を与えるだけで、仮設住宅がどんどん建っていくという状況になっている。
もう少し仮設住宅の現状について書くと、政府側が400USドル以下、居室面積200平方フィート以下という条件の他に、国内の資材を使うこと、国内の建設業者を使うこと、という条件をつけているので、国外からプレハブ住宅を持ってきて、どんどん建てるという方法は認められていない。被災者のことを考えたら、建設スピードを最優先させるべきなのだが、「被災者以外にも貧しい国民はたくさんいて、特別扱いできない」というのが政府の本音と言われている。結果的に、木材の価格上昇が続いており、どこかで誰かが儲けている。
役所のプレゼンの話に戻ると、こうしたプレゼンは口が達者なR姉御の担当なのだが、今日はイギリスから旦那が訪ねてくるとかで休みを取るため、気がついたら私がするはめになっていた。通訳を兼ねて、R親方に同行してもらっていたので、無事に終了し、好印象を得た。半分以上、彼の力量である。
役所の職員に連れられて、新しい敷地を見に行く。途中で、牛の群れに出会う(写真)。スリランカでは、人も車もバイクもバスも犬も猫も牛も一緒に通っているのをよく目にする。それにしても暑い。今回の敷地は、5/23に訪れたNegombo Beachよりもかなり内陸部に位置し(残念!)、宅地分譲地のなかのリザーブ用地である。周辺の住宅地はほぼ売却されたものの、実際に家が建ち、人が住んでいるのは全体の数%にしか足らず、何もないところに建設することになる。仮設住宅入居後のフォローも同時に考えていかなければならない。
事務所に戻り、申請用に図面を手直しする。明日からの東海岸Ampara行きの予定が情勢不安定のため中止になったので、時間の少し余裕が出る。夕方になって、同居人のD”君が明日の仕事の予定はないのか聞いてくる。特に何もないと答えると、「(今週の一連の事件のウップンはらしに)今日はとことん飲みましょか」とのお誘い。二つ返事でOKする。
まず、久しぶりのC.C.に行き、現場のD君やS君と合流する。その後のBarで、D君の友達と合流するとその中に、Mataraで会ったHさん(5/4)も居て偶然の再会に驚く。そのまま、S君の知り合いのクラブに行き、午前3時過ぎまで飲んだり踊ったり。はじけた。