
午前中は、Colombo事務所の所員が集い、某ホテルの会議室で輪になってミーティング。50人ほど集まった(写真)。現場事務所の職員を合わせると、120人を超えるであろう大所帯だが、技術職員は6人(Colombo勤務は3人)で、肩身が狭い。うちの職場では、仮設住宅建設のほかに、救援物資の輸送、生計をたてるための職業訓練、カウンセリングなども行っている。
今回のミーティングは、各プロジェクトの進捗状況の報告がメインであった。仮設住宅の話題のときに、恒久住宅(復興住宅)についての質問が出て、思わず「仮設住宅を建設することは重要だが、そろそろ建設数を増やすことより、恒久住宅について考えていかないと、数年後の問題(仮設住宅に被災者が定住する、グランドや校庭が使えないままとなる)を先送りしているだけではないか」と意見する。途中でドモってしまい、どこまで伝わったかわからないが、ミーティングの後、賛成といってくれる同僚がいて嬉しく思った。大ボスには、恒久住宅建設は、土地や予算、被災者の選別などクリアすべき問題が多すぎて、現時点での参入は考えられないと却下された。
昼から、工事契約書を結ぶために、業者の人に来てもらう。途中で計画変更が入り、文章を訂正するのに手間取る。その間に、サインをしてもらうCチーフが会合のために外出してしまう。仕方がないので、業者には一度お引取り願った。段取りの悪さに自己反省。
P師匠がいなくなって、仕事のResponsibilityが増えたのは当然だが、彼のこれまでの指導や引き継いだ資料のおかげで何とかやりこなせている。何が一番変わったかというと、ある技術職員の態度である。雇用形態上、私が上にたつことになったが、どうやらそれが不満らしく、陰でいろいろ言っているらしいことが聞こえてきた。それだけなら、よくある話でさほど気にしないが、現地語しか話せない業者と仕事をするときに、結託されるとどうしようもない。誰を信じてよいかわからなくなる。
夜は、同僚たちに無理やり誘われて中華料理を食べに行った。仕事が残っていて、そんな気分ではなかったが、円卓を囲んで酒を飲みながら、言いたいことを言いあって、気分が楽になった。明日も現場があるので、2件目のバーに行く彼らと別れて帰宅する。こんなとき、内勤の彼らを少し羨ましく感じる。