職場に見知らぬスリランカ人が訪ねてきた。Ampara勤務の技術職員M氏だった。以前、電話で簡単に話したことがあっただけなので、すぐにはわからなかったが、「君と仮設住宅の技術的なことを話したくて、夜行バスでやってきた」とその言葉だけで涙が出そうなくらい嬉しかった。

昨夜、仕事後にバスに乗り、9時間かけてColomboまでやってきたとのこと。もちろん、そのほかにも用事があったらしいが、半日かけて現場の抱える事情や諸々についての話を一緒に行った。
建材リストの訂正や、柱にシロアリが発生している例が見られるのでその対策を依頼される。P師匠が以前話していた通り、M氏は経験豊富な方でAmpara地域のプロジェクトがうまく進行しているのも彼の力量と察する(写真は、3/30のもの;P師匠撮影)。そのほかに、集会所の設計も見てもらって意見を請う。大方は問題ないとのことで、一安心する。
・内部の柱は、子供らがはしゃぎまわるので、角柱よりも丸パイプのほうがいい。
・屋根の鋼板は暑いので椰子の葉で編んだシートをのせると暑さがやわらぐ。
等の意見を頂いた。

R親方と3人で昼飯を食いに行く。M氏は、R親方の大学の5つ後輩ということで、ますます親近感を持つ。話の途中、Colombo本部を離れて、現場事務所勤務の希望を出そうかと考えていると相談すると、本部に留まって現場の技術職員を支援してほしいと頼まれる。相談したいことがたくさんあったが、夕方の夜行バスに乗り、明朝には現場に立つとのことで、16時前に帰られた。

Cチーフに、M氏は一言連絡してから来いと叱られていたが、彼の突然の訪問でもう少し頑張ってみようという気持ちに私はなった。