米国元大統領クリントン氏が国連大使になって、被災国を回っていて、今週にスリランカにも来るらしい。うちの仮設住宅の現場に来るとか来ないとかで職場内が慌しい。事務所にいると、いったい誰のために仕事をしているのか見失う。

寄り道をして帰ろうと、いつもと違う道を通ると渋滞でまったく動かない。車を降りて、そのまま歩いていると、電光装飾で覆われたオブジェがとびとびに1キロ近く並んでいる。Vesak(ウェサック祭*)の慣習だそうで、こうした装飾を一目見ようと人々が集まっている。歩きながら見ている人、車窓から眺めている人などさまざまで、ルミナリエと七夕祭りをあわせたような印象をもった。

うちが雇っている業者の職人たちもこれぐらい気合入れて作ってくれたらいいのにと思ってしまうのは職業病? 通りすがりに、ハイエースに20人近く乗り込んだり、軽トラの荷台に10人ほど乗って、見ている姿をみるとなぜか、ほほえましく感じた。


* 5月の満月の日は、Vesakと呼ばれ、『地球の歩き方』(ダイヤモンド・ビッグ社)によると“仏陀の生誕、成道、涅槃を記念し祝う”らしい。