他の現場の様子見とともに、新しく仮設住宅を建てる敷地の調査に行く。今回の土地は、地元の僧侶が土地を購入し、被災者に提供するという経緯の土地(写真)。僧侶の希望は、恒久住宅なのだが、そのめどがつくまで、うちの仮設住宅を提供することとなった。休耕田となっている場所は、改良して水田もしくは畑にし、被災者の生計の糧になるように計画する。椰子の木が立つ部分に、必要に応じて木を伐採した後、20戸ほどの住宅を建てる。
放し飼いの鶏たちを犬が追いかけ、それを子供らが石を投げて追い払い、横で牛がモ~と鳴いていた。

夜はA先輩とP師匠を日本食の店に招待する。巻き寿司、てんぷら、焼きなす、野菜炒めなどを注文する。前任地のグルジア共和国で、一度だけ日本食(寿司)を食べたことがあるP師匠は、興味津々であった。今週末に帰国されるまでに、いろいろ聞いておきたいことがあって尋ねていると、「一番大事なことは、自らの判断に自信を持つこと。特に技術者以外の言動に振り回されたらあかん」とP師匠。今回のプロジェクト参加に際して、私の目標は、①被災者に技術支援をすること、②自分に自信をもつこと、と決めて来た。 すべて見透かされている(苦笑)。