退職日当日。
前日に購入した送別のお菓子を携え出社。
何も変わらない朝。
いつもの同僚といつもの会話をして
始業のベルと共に朝礼。
いつものように頭を無の状態にしていると
司会より突然のアナウンス。
ふえ、何にも考えてない…。
終業後にするものだとばかり思っていました。
なんとか捻り出して型通りのご挨拶。
するといつもは顔の見せない上司が
花束を持って近づいてくるではありませんか。
引きつりながらの笑顔で受け取り写真撮影。
しんみりする間もなく、
膨大な引き継ぎリストをひたすら作業。
お、終わらない…。
終業時間になっても終わらず
悟りの境地に達して、
終わらなかった業務リストの説明を
ひたすら打ち込みなんとか解脱。
周りは「明日も出勤して〜」と
冗談混じりに言っていたけど
母は結構本気で「いいですか?」と
まっすぐな目で上司を見つめました。
「いやいや、お花もプレゼントも渡しちゃったからね…」
思いっきり視線を外された母。
やはりダメか…。
容赦なく終業時間となり、
心残りはありましたが一区切りつけました。
父から帰りはのんびりしてきてねと
送り出されていましたが、
おひとりさま飲みをする気持ちにもなれず
デリでおつまみセットを購入して
自宅で父とビールで乾杯。
まだ実感が湧きませんが
時短勤務の会社生活にピリオドを打ちました。
転職先の初出勤まで英気を養うことにします。