ミラノに住んでる友人マルコくんから、旅先ナポリにいる私に電話があった。
私はいつも彼をマルコリーノと呼んでいる。
名詞の後に“リーノ”をつけると小っちゃい、可愛らしいという感じの愛称的意味になる。
彼は十分大きいのだが(27歳)。
ちょっと御茶目なシチリアっ子で、私より10程若く
行動や言動が子供っぽく可愛らしいので、愛情込めてそう呼んでいるのである。

マルコリーノとは近所のジムで知り合った。
家も御近所なので、よく一緒に夕食を食べたり
買い物に行ったりしている。

マルコリーノはとても男前である。
しかし、ちょっと太っているので
ジムで一生懸命運動したり、サウナで汗を流してシェイプアップを頑張っているのである。

この間、サウナでお腹をさすりながら
「このお肉をバカンスまでに無くさなきゃいけないんだよ!!」
と言っていた。
わたしが「どれどれ」といってマルコリーノのお腹の贅肉をつまむと
「やめてよー」といって恥ずかしがっていた。
恥ずかしがるイタリアっ子を見たのは初めてだったので新鮮だった(笑)

多くのイタリアっ子は7月に入ると夏のバカンスの事ばかり考えている。
そして8月になると故郷に帰省し、約一か月ほどの夏休みを家族で
のーんびり過ごして、楽しむのである。

マルコリーノもそんな典型的イタリアっ子の一人で
故郷シチリアに帰るのをとっても楽しみにしている。

普段は一日4時間しか働かないのに(フリーの看護士さんである)
7月からは夜勤を入れたりして、普段の三倍位働いて「疲れた疲れた」と言って
バカンスの為だけに稼いでいる(これもバカンス前のイタリアっ子の定番行動であるように思う。)
一年通してその労働力と稼ぎを分散させれば無理をしなくてもいいのに。。。
と思うのは日本人的考えであろうか。

日本の事については「寿司」位しか知識が無かったマルコリーノは
私と知り合って日本について興味をもったらしく
殆ど毎日のように電話をかけてきていたので
私が旅行に行く前は少し寂しそうだった。

旅行に行く前日「しばらくあえないからDuomoまでお喋りしながら散歩しようよ!」
と誘ってきたので、ダイエットにも良いしね、と言って歩きながら色々話した。

「カンパーニャ地方は人も暖かいし良い所だから楽しんで来てよね!」
と言って「僕もバカンスの為にダイエット頑張って地元の女の子と遊ぶんだ!!」
と張りきって歩いていた。
「マルコリーノは素敵な男子なんだから、痩せてなくったって
本当に良い子はマルコリーノに魅力を感じるわよ!」と言うと照れていた。
そして「マルコリーノの鼻は完璧だし!」と褒めた。

マルコリーノの鼻は本当に完璧にかっこいいのだ!
形と言い大きさといい惚れ惚れしてしまう。
するとマルコリーノは
「そうだろ!顔だって綺麗だしさー!悪いのはこの腹の肉だけなんだ!!」
と言ってまたガシガシ歩いていた。
。。そこで自分をカッコイイといっちゃうイタリア人と日本人の文化の違いを感じた。

そしてDuomo広場に着くと
いつも一緒に行くジェラート屋に行き
トリプルアイスを美味しそうにむさぼり食すマルコリーノであった。

それをやめれって言うのに。。。
と言うのは子供を見ているようで言えなかった私であった。。。

マルコリーノちょっとは痩せたかなぁ。。。