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君が不意に振り返ったときに風の中で微笑んでる。

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例えばこのひとりのさみしい夜をひとりでこえたとして、あなた
はわたしをほめてくれる?よく頑張ったねって髪をなでてくれる?わたしならきっと、あなたがつぶれてしまうんじゃないかってくらいだきしめるけど。


例えばあなたがわたしのことを嫌いになったとしたら、わたしはなんにもできないままただただ泣いて、そしてひとりで死んでいっちゃう。まあそんなのはわかりきったことか。


例えばわたしがあなたのことを嫌いになったとしたら、あなたは嬉しいことにきっと絶望感に泣いちゃうだろうし、その時わたしは残酷にもあなたのこころをさらにグッところしちゃうかもしれない。


でもあなたがいなくなったら、わたしはまたあなたのことが時間と共にじわりじわりと愛しくなってきてね。後悔なんかしちゃったりして、何だかんだ嫌いになれないじゃんって、わたしはわたしのこころに暴力をふるって自分をぐちゃぐちゃにころしちゃうかも。


例えば地球に隕石がきて、みんな死んじゃうとしてね、でもそれはまだわたしたちのおわりじゃない。


例えばたくさんの流れ星が見れたとしたら、わたしたちはきっと切なさに泣いちゃうし、叫んじゃうし、わたしたちのなかの青くあつい気持ちがつぶれて流れ出しちゃうだろうよ。案外それで二人で疲れて、消えてなくなっちゃうかもね。わたしたちはよわいし。


カーテンの隙間の日差しに夏を突きつけられたから、わたしはとりあえず二人分のアイスコーヒーをいれてみる。大きなこおりをたくさん入れた。今日も空は青いんだね。