つい先日、NTTとYAMAHAのコラボレートで開発されたNGN×NETDUETTOと言う新サービスの
発表会とそのデモンストレーションの構成と演出をやらせてもらった。
これは遠く離れた場所にいるミュージシャンがひかり電話とインターネットを使って
音楽セッションができるというサービスで、遅延がなく高音質でミュージシャン同士がすぐ近くにいる
感覚でセッションできる画期的なサービスだ。
 実際、体感するとこれは凄い!
デモ映像を見て欲しい。http://www.netduettocafe.com/
 特にナイトスペシャル(右画面)

このデモのために誕生させたのがTHE NETDUETTO BANDである。
そのメンバー構成が異色で面白い。
キーボードがカシオペアのキーボード向谷実さん、ドラムがLUNASEAの真矢さん、
ギターがALVINOのKOJIさん、ベースがPOP DISASTERのjunkoさん。そして
ヴォーカルがVOCALOIDにもなったピコさんと異色の組み合わせ。
異種格闘技みたいなバンドである。
デモンストレーションでは真矢さんとjunkoさんが渋谷で
六本木の会場には向谷さん、kojiさん、ピコさんがいてセッションを行った。
全4曲だけだったが、鳥肌が立つぐらい素晴らしいセッションだった。
 ミュージシャン達も演奏には全く問題ないと声を揃えたNGN×NETDUETTOは
音楽シーンを変えて行く可能性を秘めている。
 例えば、別の仕事で大阪と東京に離れたバンドメンバーが
これを使って新曲の創作活動が出来たり、将来的にはレコーディングも
可能になるかもしれない。

 とにかく、面白いシステムである。
それにも増して面白かったのがカシオペアのキーボード向谷実さんだ。
永遠の音楽小僧と言った感じで音楽の事になると目を輝かせていた。
難しいパートをみんなが揃えると親指を立て、時には肘で鍵盤をたたき、
首を振る様はまるでスティービーワンダーだ。
音楽に垣根はないとばかりに若いメンバーとのセッションを楽しんでいた
彼の笑顔が印象的だった。
そんな彼のトークがまた絶妙である。
ギャラメータートークと僕は勝手に名付けたのだが、
全ての会話をギャラの低さ高さに見立てていき
会場の笑いを誘った。
普通、金の話をすると観客や出演者はスーッと
ひいて行くのだが、向谷さんのギャラメータートークには
嫌味が全くない。
これ向谷ブームの始まりかもを予感させるトークだった。

そんなTHE NETDUETTO BAND。
デビューライブをしたその日、その場で解散となった。
再結成を望む。






 日本一いいかげんな男の称号を持つ高田純次。
彼との交わりは「元気が出るテレビ」が始まった時からだった。
それまでは劇団、東京乾電池の舞台で観客の一人として見ていた。
舞台で見ていた彼と実際会って撮影に出て見る彼は…同じだった。
いつも飄々として、力を全く入れず、やる気があるのかないのか。
ただただ間の取り方の面白い人。
「間」とは、例えばインタビューしている人とのやり取りの中で
なるほどと思う事があるとする。普通の人は間髪を入れずに
「なるほど~」と声を出す。しかし、高田さんはひと呼吸入れてから
「なるほど~」とどうでも良い様に声を発する。
これが実に面白い。
これは天性のもので彼にしか出来ないと知ってからは
撮影が実に楽しくなった。
人をこバカにしている様なやり取りや
三つ編みの女子高生に扮してのふざけたメイクなどもこの頃生み出した。
それらは撮影終了後の呑みの席で生まれた物が多い。

 呑みの席と言えば、失敗も数多くある。
ロケ先の博多だった。食後二人でぶらぶらし一杯引っ掛けようと
スナックに入った。が、あまり気乗りのしない店で
ビールをそれぞれ一本ずつ飲みものの10分程で店を出た。
2万円取られた。
悔しさにまかせ次の店に入った。
5万円取られた。
もう失敗はしないぞと安い居酒屋で散々飲み
露天で香水「mitsouko」を買った。
普通に買えば3万を超える高級品が5000円で売られていたからである。
次の早朝、高田さんから部屋に電話があった。
「mitsouko」が「mituuko」になってるんだけど…
彼が2本買い、自分は1本買っていた。

 そんな彼と先日、仕事で久々に会った。
相変わらずテキトーで面白かった。
日本一いいかげんでテキトーな男、高田純次。
私の愛する人である。
 




 テリー伊藤こと伊藤輝夫さんと久々に仕事をした。
9月30日深夜1時5分から放送するTBSの番組での事である。
そのタイトル「テリー伊藤伝説」
その中での私のポジションは構成と演出。
何故?私が携わるのか?
それは私が20数年前まで伊藤さんの下で働いていたからに他ならない。
関わり方も尋常ではない。
日本テレビの「元気が出るテレビ」など血反吐を吐きながら一緒に作っていた
直属の上司。
頭のてっぺんに500円玉ほどの円形脱毛症を作り、尿道結石になり、血尿まで
出させていただいたありがたい上司なのです。
でも、私を育ててくれた恩人です。
今の自分があるのも伊藤さんに出会えたおかげです。

 そんな彼への恩返しが今回の番組かもしれません。
(本人にとっては恩返しになっているか疑問ですが…)
彼の偉業と功績、悪行の数々を秘蔵映像を交えながら暴いていく内容であるが
ひと手間加えてみた。
とにかく普通の番組にしたくはなく
ただの懐古作品にならない様に。

そこで、今年還暦を迎えた伊藤さんを祝して生前葬を番組にしてみた。
生きながらにしての葬儀。
会場に伊藤さんの遺影を飾り、その中で秘蔵映像を流しながら関わりのあるタレントの暴露話や
彼の凄かった事などを伝えると言うもの。
高田純次や兵藤ゆきなど数十名のタレント、昔の部下だったディレクターたち、
作家たちが駆け付けてくれ総勢200名の弔問客。
深夜番組としては制作予算無視の異例の豪華さで、自分では面白い作品になったと思う。
でもきっと、放送後に伊藤さんに怒られる気がする。
「てめえ、俺で遊びやがって。しかも予算使い放題で何考えてんだ!」
 
どうもすいません。(しばらく会わない様にしよう…)

とにもかくにも、見てやってください。
9月30日深夜1時5分TBSです。

それにしても伊藤さん。
体を鍛えている様で良い体してました。
それに昔よりまるくなった気が…

それにしても高田純次さん。
いつにも増していい加減でようござんした…