毎年、現役花火師による特別講演が行われている「花火鑑賞士のつどい」。
今回の講師は、株式会社ホソヤエンタープライズ代表取締役・細谷圭二氏でありました。
ホソヤさんといえば、特に、鍵屋の技術を受け継ぐ隅田川伝統の「吊り物」花火と、
マグネシウムを用いた光輝星の牡丹である「ダリア」とを得意とする業者さんですが、
「吊り物」のパラシュート生地として、通常使われる雁皮紙ではなく、絹を用いていること、
「ダリア」に用いるマグネシウムは水と反応すると発熱してしまうため、掛星作りの際には、
水の代わりにアルコールやアセトンを用いるなど、独特の技術に裏打ちされた作品と知りました。
今回、花火の実演は、特別に昼花火と夜花火とで２回行われ、ホソヤワールドをじっくり堪能。
系列会社が自衛隊に照明弾を納めていることもあり、パラシュートで吊られる光星の燃焼時間も長い！
また一つ、花火の奥深さを知ることができた一日だったのでした（＾＾）
［参加日：平成２３年５月２１日］