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文化庁HPの紹介では、
「7世紀末頃の壁画古墳。古墳の天井に描かれている天文図は東アジア最古の現存例であり、青龍・白虎・玄武・朱雀の四神すべてが現存している例は国内初。
 四神の下に人身獣首の十二支像も描かれており、歴史的・学術的にも価値の高いものである。」
と書かれている、奈良は飛鳥のキトラ古墳。

残念ながら盗掘を受け、石室南側には大穴が開けられてしまっていますけれど、
南側の壁に書かれていた四神の朱雀のところは穴がかかりませんで、
四神すべて無事ということが確認された、日本唯一の古墳です。

しかし、発掘調査をした結果、湿気を帯びた石室内にはカビが繁殖(^^;
もはや現状維持は不可能との結論となりまして、壁画を剥ぎ取り、
保存する作業がすすめられています。現在は、絵のかかれた部分の剥ぎ取りはすべて完了し、
かかれていない部分の剥ぎ取り作業が着々と進められているようでありますが、このたび、
そのすべて剥ぎ取りが完了した壁画の四神が、初めて全部揃っての同時公開となったのでした。

こちらに出かけたのは日曜の午後ということで、かなりの混雑を予想はしてたのですが、
意外や“30分待ち”だけで済みました♪といっても、人が溜まっていることには変わりなく、
四神自体を眺めている時間は、あまりありませんでしたけれど(^^;

1300年前の壁画を間近で見られたのは、本当に貴重な経験でありましたけれど、
発掘により、タイムカプセルを開けてしまった後の劣化具合、特に、
朱雀の変色が進んでしまい、最初に撮られた朱色の鮮やかさが
完全に失われていた感じが、とても残念でありました。

日本には今、天皇陵などとして宮内庁が管理をしている古墳もたくさんあり、
それらは発掘調査がまったくできない状態で保全されているわけですが、
もっと技術の進んだ未来にそのままの状態を引き継ぐ・・・と考えれば、
それはそれで良いことなのかもしれませんね。

     [見学日:平成22年6月6日]