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院内駅の旧駅舎が火災で消失後、駅と併設して造られ、平成元年にオープンした郷土博物館です。
http://www.sakigake.jp/p/asobu/tour/hakubutsu/yokote/innai.jsp
かつて院内銀山に招かれたドイツ人技師の住居を模して造られた建物だそうで、
列車でここを通るたび、「これはいったいなんなのか??」と気になっておりました。

院内銀山が発見されたのは、江戸時代初期の慶長11年とのこと。
関ヶ原の戦いで西軍に属し、この辺りへ逃れて住み着いた落武者が、
川で銀の入った鉱石を見つけ、上流を辿って発見したのだそうです。
以来、繁栄と衰退とを繰り返し、銀山の歴史は約350年にわたり続きましたが、
大正9年に鉱石採取は中止され、昭和29年、ついに銀山事業はすべて廃止となったのでした。
銀山町に、一時は2万人の人口があったとの説もあるそうですが、現在の人口はゼロ。
かつての建物も、今ではただ、金山神社の社殿を残すのみだそうです。
銀山として、少なくとも天保年間と明治中期において、日本一の生産量の誇ったそうですが、
一方、吸い込んだ粉塵が肺に溜まる珪肺病などにより、銀山労働者の寿命はとても短く、
無事に30歳を迎えた者は「長生きした」ということでお祝いされたとのこと。
私など、「絶対そんなところで働きたくはない」とも思いますが、
他では働き場がない人達というのも、きっとたくさん居たのでしょうね。

資料展示は銀山関係のものが多いですが、あくまで「郷土博物館」という位置づけなので、
近くの「岩井堂洞窟」の縄文時代の遺物など、他の展示もなされています。

なお、異人館で無料で自転車が借りられるということは、銀山町跡を
往復11kmほど歩いて見てきた後、駅での張り紙を見て知りました(爆)

    [見学日:平成21年5月24日]