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秩父事件120周年を記念して撮影された映画「草の乱」のロケ用に、
当時の吉田町が困民党会計長・井上伝蔵の邸宅を再現したのがこちら。

道の駅「龍勢会館」に併設されてまして、入館料は200円。
映画「草の乱」のダイジェスト版の放映や、井上伝蔵の紹介などがなされていました。

困民党が壊滅して後、伝蔵はしばらく知人のところの土蔵に匿われていたそうです。
その間に欠席裁判が行われ、彼には死刑判決が下されますが、秩父に2年間潜伏した後に
北海道へと渡り、名を伊藤房次郎と変え、新しい家族を作り暮らしていました。
そして65歳で亡くなる直前になり、自分が井上伝蔵であるということを家族へ明かし、
それまでの洗いざらいを話したとのこと。そうして北海道で生涯を閉じた伝蔵でしたが、
その分骨はここ吉田へと送られ、多数参列の上、こちらでも葬儀が執り行われたそうです。

映画「草の乱」は見たことないのですけれど、おそらく事件当時の人々は、
想像しがたいような瀬戸際にまで追い込まれていたのでしょうね…。

       [見学日:平成19年10月14日]