“「テクニシャン」とは、普段どういう仕事をしている方なのか?”
先週日曜の午後は、そんな話を聴くため、お台場の方へ出かけておりました。

そういう職業があるということ自体、実は私も初耳だったのですが、今回お話いただいた方は、
科学掘削船(海底を掘って地質調査する船)で“研究のサポート役”をする要員なのだそうです。

具体的には、実験室の整備(実験室の設計段階から携わったり、実験機器の設置を行ったり)とか、
掘り出した地質サンプルの処理・計測を行ったりとか、そういう内容のお仕事。。。

さてみなさま、地球深部探査船「ちきゅう」という日本の科学掘削船をご存知でしょうか?
海底を7000mほどの深さまで掘削可能な設計となっており、現在日米主導で進められている
「統合国際深海削計画」において、大きな役割が期待されている最新鋭の船です。

巨大地震の震源域まで海底を掘り進み、震源域の“地質サンプル”を取り出したり、
掘った穴に観測機器を埋め込んだり、さらには、地下のマントルへ到達することまで、
計画されていたり…。成功の暁には、「新聞1面トップ」になること間違いないと思いますが、
これらの挑戦も、「テクニシャン」のサポートなくして成り立ち得ないワケですね。
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/Kids/02_knows.html

職業柄、何ヶ月も海上生活が続くことも覚悟なのだそうですが、その反面、
世界各国へ行っていろいろな人と交流できることや、科学の最先端の現場で働けることなど、
「テクニシャン」として大きな喜びになっているそうです。