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なんで今頃6月の風景を?…と思われたかもしれませんが、
こちら、昨日の青函トンネルウォーク終了後に撮影したものです。
実際、龍飛岬は8月中旬にアジサイが咲いているのも納得の“涼しさ”でした。

さて、この龍飛岬のアジサイですが、もともと自然に群生していたものではないのだそうです。

かつて国鉄本社建設課課長として青函トンネル着工に道をつけた粕谷逸男さん。
後に鉄建公団の初代企画部長を務めていた折、胃がんに倒れてしまい、
人生最後の仕事として、青函トンネルに専念できる海峡線部長の職へと移ったのです。
そして、その海峡線部長の初仕事として行ったのが、殺風景だった
龍飛(本州側の工事基地のあった場所)にアジサイを植えること。
自らは完成を見届けられないことを知っていた粕谷さんだからこそ、
この美的発想が浮かんだのかもしれません・・・。

トンネル工事の土砂捨て場に植えられたアジサイは見事に根付き、こうしていまも、
夏の龍飛岬に彩りを添えているとのことです。

       [撮影日:平成18年8月19日]