・ 将棋の世界において、プロとアマの実力差は昔ほどに開いていない。

・ 情報化社会のもと、以前はプロが囲い込んでいた技術や情報が、世間一般に流出している。

・ 研究のためのデータ入手が容易くなった分、早く上達することが可能な環境は誰でも作れる。

・ 将棋は相対評価の世界。データ分析において他人と差をつけるのは困難。

・ 新しい戦法はすぐ研究されてしまうので、一回披露すると二度と同じ手は使えない。

・ しかし、他人も意外と似たようなことを考えるもの。出し惜しみは先を越される危険あり。

・ 常に創造することが大切。

・ レベルアップした中から抜け出すには、データ分析のみならず、違う視点も必要。

・ 対局は暗中模索の世界。細かな「読み」だけでなく「大局観」による方向付けも重要である。

・ どうしても解が見つからない時は、いままでの積み上げに裏付けられた“直感”に頼る。

・ 若い頃は危ない橋も平気で渡りにいけるが、経験積むとリスク計算も出来るようになる。

・ 実戦を通さないと理解出来ないことも多いが、初めて試したことは失敗する確率も高い。

・ しかし、無難なばかりでは進歩につながらず、長期的に通用しなくなる恐れあり。

・ 挑戦的な手を打つ対局も設けつつ、少しずつ歩幅を変える努力。

・ もともと「接戦で勝ち上がるタイプ」。むしろ「いつもぎりぎりで勝負していたい」と思う。

・ 気分転換にボーッとしていることが多い。

・ 対局中、他のことを考えてることも良くある。本当の意味で集中出来る時間は短い。

・ バイオリズムは自分でコントロールできないが、ツキのことを考えるのは楽しい。

・ 総合的な力がつけば、悪い流れを断ち切れる場合もある。

・ 不調な時は、それが実力なのかを考える。単に流れが悪いだけなら、やり方を変える。

・ 緊張の糸が切れて考えられなくなった場合、その状態を消化してしまった方が良い。

・ プレッシャーがかかるということは、自分がその器に達していないという証拠。

・ “理解する”とは、あるとき突然つながる感覚。前提として“くり返す”ことが大切。

・ 今という時代は、複雑かつ不透明だが、いろいろなものが見られる楽しさがある。