血行不良は体のあちこちに悪影響を及ぼしますが、頭皮でも同様です。血管は頭皮にもあるので、頭皮の血流が滞ってしまえば毛髪の成長に使われるはずの栄養素が行き届かなくなるのです。
こうなってしまうと髪の毛はすぐに抜けてしまう状態になるので、薄毛が促進してしまうでしょう。



血行不良を改善することが育毛に繋がるということはこのためです。

湯船に浸かったり、頭皮のマッサージを欠かさず行なうことで血行不良による薄毛の予防が出来ます。
世間には、発毛や育毛ついての噂が多く出回っていますが、その一部には科学的根拠に則っていない嘘が混ざっているので、騙されないようにしましょう。代表的なもので言えば、ワカメの育毛効果でしょう。

昔からワカメは髪に良いと言われていましたが、特にそのような事実がある訳ではありません。



ワカメなどの海藻は、ヨウ素を多く含んでいます。


ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分で、血行促進に効果をあらわすので、とても身体に良いのですが、ワカメそれ自体が発毛や育毛に関わる食品ということではないのです。
持ちろん、個人の力でも育毛を行なうのは不可能ではありませんが、より効果の高い育毛治療をうけたいのであればやはりクリニックを利用するのが良いでしょう。

一度投薬をはじめると、簡単にはクリニックを変えることができなくなりますし、植毛は高額の治療費になります。複数のクリニックのカウンセリングをうけておいて、信頼できそうなクリニックを探すことが大切です。


一部のクリニックを除いて、多くのクリニックがカウンセリングでは料金が発生することはありません。育毛中にコーヒーを飲むことについては人によって意見が割れているので、どちらを信じれば良いのか分からない人も多いと思います。



実際のところ、適度な量のコーヒーには育毛効果が期待できますし、過剰に飲めば逆効果になってしまうでしょう。


ご存知のように、カフェインには血行を促進させる作用があるため、頭皮の血行改善によって健康的な髪の成長が促されるため、育毛にはプラスになります。
ところが、度を超えて飲んだ場合は、寝つきが悪くなって睡眠時間が少なくなるため、その点は育毛にマイナスになります。

少し前にノーベル賞受賞で話題になった、山中教授のiPS細胞の事を覚えている方も多いと思います。



最近、iPS細胞が育毛治療に役立つことが研究成果としてまとめられました。
皮下で毛根を包み込む筒状の組織で健康的な髪の成長に必要な毛包がiPS細胞から作りだせたのです。


持ちろん、まだ研究途中ですぐに実用化という訳にはいきませんが、髪を生やすための研究は世界各地で進められているので、育毛の新時代も近いでしょう。

育毛に関する情報は日々更新されており、今現在も育毛に効果が高い成分が色々に見つかっています。白薬子エキスは、髪の素になる毛母細胞の働きを良くしますし、頭皮を含めた体内の血行不良の改善に効果が高いニンジンエキス、または頭皮の雑菌の繁殖を防ぎ、清潔な頭皮に導くヒノキチオールといった成分が代表的です。



育毛治療薬に限らず、医薬品や医薬部外品に指定された薬はその中に含有している成分を全て記載する義務があるので、前もって成分と効能をチェックする事も可能です。
けれども、化粧品に分類される育毛薬については記載の義務がないため、具体的な成分は分からないでしょう。

2016年、リーブ21という有名な毛髪専門クリニックがびっくりすることにウーロン茶エキスの中に育毛促進作用が認められ立という研究結果をまとめました。少し詳しく話しますと、主な薄毛の原因はDHTという男性ホルモンから変化したホルモンで、ウーロン茶はこの変化を促す酵素の働きを阻害することが分かり、男性型脱毛症(AGA)タイプの薄毛改善に効果が見込めるという発表でした。

けれども、ウーロン茶を飲めば、すぐに発毛に繋がるという話ではありませんから、勘違いしないようにしましょう。日々の眠りの質を上げるのは育毛にとって必要不可欠な事で、育毛治療の効果上昇につながります。
なぜなら、人間の体は睡眠中に成長ホルモンが分泌され、これが毛髪や身体の組織を修復するのです。夜10時から深夜2時は成長ホルモンの分泌量が増える時間帯ですから、普段からこの時間を睡眠時間に当てておけば、質の高い睡眠を持たらし、育毛に繋がることになるはずです。