生活習慣病などの予防に必要な身体活動量は、成人で1日30分以上、中程度の強度でほぼ毎日行うと米国スポーツ医学会がガイドラインを出しています。我が国でも厚生労働省が2006年に「健康づくりのための運動規準」と「健康づくりのための運動指針(エクササイズガイド2006)というものが発表されています。
一方、子どもの身体活動量に関するガイドラインは、公的な立場では作成されていませんでした。
欧米を中心とする生活習慣病先進国では、身体活動量・運動が様々な疾病予防に効果があることが実証されており、その為身体活動や運動を行うことが推奨されてきました。しかしながらその実施率は極めて低く、傾向として子ども時代から生じているために、いくつかの権威ある団体は、子ども・青少年の身体活動を増強させるための指針を出しています。
我が国では今年2010年4月に日本体育協会が監修したガイドラインが初めて発表されました。諸外国のガイドラインの例に倣い、推奨する身体活動時間を1日60分以上としています。
尚、運動とは「身体活動の一種であり、特に体力を維持・増進させるために行う計画的・組織的で継続性のあるもの」、身体活動とは「筋の活動によって安静時よりエネルギー消費量の増大がもたらされるすべての営み」と定義されています。つまり、身体活動には通学の時に歩いたり、家事の手伝いをしたりする活動も含みます。